日本ハム・松本剛 先頭弾に猛打賞&2打点、愛娘の前でパパ躍動も黒星「勝ちたかった」

[ 2022年5月26日 06:00 ]

交流戦   日本ハム6―7ヤクルト ( 2022年5月25日    神宮 )

<ヤ・日>初回、先頭打者本塁打を放った松本剛=左(撮影・西川祐介)
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 勝ちたかった。暗雲は吹き飛ばしたと思ったのに。まさかの、連夜のサヨナラ被弾による敗戦に、ヒーローになるはずだった日本ハム・松本剛は淡々と試合を振り返った。

 「勝ちたかったですけどね」。その言葉には理由がある。昨年10月に誕生した長女がこの夜、神宮球場に観戦に訪れていた。「まだゼロ歳。分からないと思うけど、初めて見に来てくれたので、なんとかいいところをと思ってやりました」。愛娘の前で、首位打者のパパは躍動した。

 まずは初回。プレーボール直後に18年10月2日の西武戦以来、自身2本目となる先頭打者アーチを左翼席へ突き刺した。「いつか(神宮で)打ちたいと思ってたので凄くうれしい」。帝京の4番で主将だった11年夏の東東京大会決勝で、甲子園出場を決定づける一発を放った思い出の地だけに感慨深げだ。

 この一発で前夜の嫌なムードを一変させると、5回に中犠飛。7回にセーフティーバントを決め、4―4の9回にはこの試合3安打目となる右翼線二塁打で勝ち越しの2点へつなげた。中堅でも好守を連発。「セーフティーは練習しているので。守備の意識は元々強く持っている」。強い意欲と高い意識がリーグトップの打率・373の原動力となっている。

 先頭打者アーチに猛打賞&2打点。連敗の中でも、松本剛は“強いパパ”の姿を愛娘の目に焼き付けた。

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2022年5月26日のニュース