「令和の満塁男」だ! ヤクルト・村上、4年連続4度目グランドスラム

[ 2022年5月7日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト13ー2巨人 ( 2022年5月6日    東京D )

<巨・ヤ>3回、勝ち越し満塁本塁打を放った村上はナインに迎えらる(撮影・村上 大輔)
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 もはや「令和の満塁男」と言ってもいい。1―1で迎えた3回無死満塁。ヤクルト・村上が打席で集中を高めた。フルカウントから堀田が投じたのは見逃せばボールだった内角低めの149キロ直球。快音を響かせた。感触も十分。白球はバックスクリーンで弾んだ。

 「何が来ても打てる準備をして待っていた。みんながつくってくれたチャンスを生かせてよかったです」

 自身4年連続4本目のグランドスラムは8号決勝弾。満塁弾を放った試合は4戦4勝となった。頼れる4番は、近年は満塁で無類の強さを発揮している。「特別な意識はない」というが、昨季18打数7安打で今季も4打数3安打。2年間を合わせると打率・455、2本塁打、29打点だ。

 巨人戦で初となった満塁弾で東京ドームに訪れた3万1336人を魅了。左翼席に陣取ったツバメ党を満足させた背番号55もかつて少年時代に満塁弾に心を躍らせた。小学校1年だった16年前の06年4月30日。大型連休を利用して地元の熊本から家族旅行で東京ドームを訪れた。中日戦で2本の満塁弾を放つなど最高の輝きを放ったのが巨人・二岡。「二岡さんが満塁ホームランを2本打った試合を見た」と鮮明に記憶する。野球の華である本塁打の最上級である満塁弾を2本も目の当たりにし、プロ野球選手への思いを強くした。

 打線はともに今季最多の18安打13得点で大勝。首位・巨人に0・5ゲーム差に迫った。「一日一日、積み重ねて最後に優勝できるように頑張りたい」と村上。これで大型連休に入って4勝1敗。昨季の日本一チームが「定位置」に手を掛けた。(青森 正宣)

 《畠山、山田に続くチーム3人目》村上(ヤ)が3回に決勝のグランドスラム。自身の満塁本塁打は昨年9月21日DeNA戦以来4年連続4本目。ヤクルトの4年以上連続満塁弾は畠山和洋(4年=10~13年)、山田(5年=17~21年)に続く3人目となった。球団の最多満塁本塁打は池山隆寛の10本。4本は八重樫幸雄、古田敦也、バレンティンに並ぶ8位タイだ。

 ▽06年の巨人・二岡の2打席連続満塁弾 4月30日の中日戦(東京ドーム)。初回に先制2ラン、4回は2死満塁から116キロカーブを左中間へ運び自身4年ぶりの満塁弾。さらに5回、再び2死満塁から史上初の2打席連続グランドスラムを放った。1試合10打点は99年の広島・江藤以来となるセ・リーグタイ記録で「自分でもびっくり」と喜んだ。

 ▼ヤクルト・原(7回2失点で3勝目)全然よくなかった。今日は(内山)壮真のリードに尽きます。

 ▼ヤクルト・長岡(9回無死一塁、高梨からプロ1号となる右越え2ラン)がむしゃらに食らいついて打ちました。

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