巨人4年目増田陸 プロ初安打「執念のヒット」 18年ドラ2も今季は育成スタート

[ 2022年5月7日 19:35 ]

セ・リーグ   巨人2―6ヤクルト ( 2022年5月7日    東京D )

<巨・ヤ>5回、プロ初安打を放つ増田陸(撮影・白鳥 佳樹)
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 気持ちが打球に表れた。巨人高卒4年目の増田陸内野手(21)が5回にプロ初安打。フルカウントからの8球目、内角へ来た148キロ直球をしぶとく右前に落とした。

 「何とか粘って、執念のヒットかな」

 今年に懸けていた。テーマに「逆襲」を掲げ、1月の自主トレ公開では「髪の毛をいじっている場合ではない」と丸刈りで登場。報道陣を驚かせた。心構えから見直し「良い顔して野球をやろう」とキャンプ、オープン戦と大きな声でアピールを続けた。今季は育成スタート、春季キャンプも3軍から。そこから這い上がった。この日も途中から入った二塁で大きな声で投手を鼓舞。「大きい声出してやっていたら、いざというときにしっかり声出て、良いプレーにつながると思う」と姿勢がぶれることはない。原監督も「とてもガッツのある選手」と評価する。

 18年のドラフト2位でパンチ力が魅力の右打者は、坂本がかつて背負った背番号「61」を入団時から着けている。坂本に憧れ、弟子入りした自主トレは今年で3年目。「適当さが一つもない」と尊敬する。試合では「気合が入る」と師匠からもらったリストバンドをつけてプレーした。その坂本や吉川の離脱によって回ってきた出場機会に「チーム的には痛いと思うけど、僕はチャンス。モノにできたら」と燃えている。

 「ファームでやってきたときからいろいろ人に支えていただいた。本当に感謝して、また一本一本積み重ねて行けるように」。髪は伸びてきたら9ミリに刈り、坊主は継続中。泥臭く、貪欲にアピールを続ける。(小野寺 大)

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2022年5月7日のニュース