オリックス・紅林　あるぞ開幕3番　OP戦1号＆守備も軽快　高卒3年目以内なら球団初

オープン戦   オリックス1ー4中日 （ 2022年3月13日    京セラD ）

＜オ・中＞6回無死、オリックス・紅林は左中間にソロ本塁打を放つ（投手・柳）（撮影・坂田　高浩）
Photo By スポニチ

　あるぞ開幕3番！オリックス・紅林が中日戦に「3番・遊撃」で先発出場し、オープン戦1号となるソロ本塁打を放つなど主軸奪取へ猛アピールした。

　「感触もよかったです。後ろに（吉田）正尚さん、ラオウ（杉本）さんと、いい打者がいるので、何とか塁に出て、と意識していたことが結果につながってくれたと思います」

　一振りで仕留めた。6回先頭、2ボールからの3球目、柳の外角高め144キロ直球を強振。バックスクリーン左へと豪快に放り込んだ。右肩痛のため5日のDeNA戦から戦列を離れたが、前日12日の巨人戦から合流し、途中出場で1打数無安打1四球。この日は守備でも軽快な動きを披露し、「（右肩は）全然、大丈夫です」と状態良化を強調した。

　昨季は球団初の10代での開幕遊撃をつかみ136試合出場、打率・228、10本塁打、48打点。同じく10代では球団史上初の2桁本塁打を記録するなど長打も魅力。高卒3年目以内で「開幕3番」となれば球団史上初だ。

　紅林の一発に触発されたかのように、続く4番・吉田正も投手強襲の内野安打でオープン戦初安打。昨季は主に3番・吉田正、4番・杉本の青学大コンビを形成した中嶋監督は「（吉田正と杉本の打順が）1つずつ下がっていった時に（3番・紅林で）打順が厚くなっていく」とオプションの一つと示唆した。

　「下位打線より3番の方が、“やってやろう”という気持ちになります。プロ野球選手である以上、3番、4番は打ちたいし、そこを任せられる打者になりたい」と紅林。“大化け”の予感を漂わせる。（湯澤　涼）