ヤクルト・大下「高津シンカー」解禁で覚醒　指揮官の宝刀伝授されOP戦3イニング完全

オープン戦   ヤクルト5―7ソフトバンク （ 2022年3月13日    神宮 ）

＜ヤ・ソ＞6回に登板した大下（撮影・久冨木　修）　　　　　　　　　
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　ヤクルトの救援右腕・大下が「高津シンカー」に好感触を得た。3番手で6回に登板し、2死走者なしで今宮と対戦。2―2からフワッと浮いてから外角低めに沈む122キロのシンカーで、見逃し三振を奪った。

　「試合で初めて投げた。いいところに決まった。使える場面があったらどんどん使って自分のものにしたい」

　5年目右腕は昨季、背水の陣で横手投げに変更。オフには背番号22の元守護神で、同じ右横手の高津監督の宝刀であるシンカー習得に挑戦した。キャンプでは日米通算313セーブの指揮官に助言を受けた。試合で初披露された球に指揮官は「少しまともになってきたかな。練習の成果は出つつあるかな」とオープン戦3試合計3回で完全投球を続ける右腕の成長を認めた。

　今季から再び延長12回制に戻り、中継ぎの重要性は増す。大下にとって同じ広島出身で小、中、大学の先輩でもある指揮官。「イニングまたぎでも、走者がいる場面での登板でも、与えられた仕事は何でもやります」と全力で起用に応えるつもりだ。（青森　正宣）

　▼ヤクルト・村上（初回に左中間2点二塁打など2安打）球に勢いのある投手なので振り負けないように打つことを心掛けた。強引にいかずうまく打てた。