広島ドラ1・黒原 開幕1軍“当確ランプ” 本拠地デビュー戦で3人斬り 佐々岡監督「結果は出ている」

[ 2022年3月14日 05:30 ]

オープン戦   広島3ー0日本ハム ( 2022年3月13日    マツダ )

<広・日>広島2番手・黒原(撮影・村上 大輔)
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 広島ドラフト1位・黒原(関学大)が本拠地デビュー戦を1回無失点で飾り、開幕1軍に“当確ランプ”をともした。両者無得点の5回に登板。「日曜でファンの方も多く、声援が力になった。楽しかった」と2万人超の観衆にも緊張を見せることなく、腕を振った。

 計11球でボール球1つと課題の制球が安定していた。先頭の石井は147キロ直球で中飛、水野はスプリットで見逃し三振。田宮には1球もボールを数えることなく、6球目のチェンジアップで投ゴロに仕留めて3者凡退に片付けた。最速は149キロを計測。球威も制球も申し分なかった。

 「マウンドは少し硬く、高く感じた。これからホームのマウンドになるので、しっかりと数を重ねて慣れて自分のものにしたい」

 現在1軍に同行する救援陣は7人で、あす15日から菊池保が合流予定。今季は救援8人で開幕する見込みで頭数はそろった。黒原の今後について、佐々岡監督は「(開幕1軍は)最後の最後まで分からない」と前置きしつつ「結果は出ているからね。あとは、どの役割にするかを最後の1週間で決めることになる」と言及。開幕1軍に事実上の当確ランプがともったと言える。

 今春は対外試合に5度登板。慣れない救援起用の経験を積み「中継ぎとしての(体の)つくり方も少しずつ分かってきて、自分のものを確立できてきた」と順調だ。オープン戦の残り5試合は、勝ちパターン入りを懸けたアピールの舞台となる。(河合 洋介)

 ◇黒原 拓未(くろはら・たくみ)1999年(平11)11月29日生まれ、和歌山県海南市出身の22歳。智弁和歌山では1年秋からベンチ入り。2年秋からエース。3年夏に甲子園出場し2回戦敗退。関学大では1年春からリーグ戦に出場し通算13勝。4年春のリーグ戦で最優秀選手、最優秀投手、ベストナインを獲得。21年ドラフト1位で広島入団。1メートル73、76キロ。左投げ左打ち。

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2022年3月14日のニュース