広島・松山 クリーンアップ再奪取へ打率重視の原点回帰!体重6キロ減量で3連覇ボディー取り戻した

[ 2022年1月26日 05:30 ]

減量に成功した松山(左)は林とダッシュ
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 広島・松山竜平外野手(36)は25日、マツダスタジアムでの合同自主トレに参加し“原点回帰”によるクリーンアップ再奪取を掲げた。今オフ6キロの減量に成功し、中軸を担っていたリーグ3連覇時の体重に戻した。また長打力を追求してきた近年のスタイルから打率にこだわる本来の打撃に修正。これまでの取り組みを全て見直し、打撃でチームをけん引する覚悟を示した。

 松山の悲壮な決意は見た目に表れている。昨季終了後から体重が6キロ減。24日にマツダでの合同自主トレに合流すると、その変身ぶりで周囲を驚かせた。

 「体を絞って、しっかりと動けるようにしたい。去年のほとんどを代打で過ごして、体の切れがなくなってきていると感じていた。とにかく動いて、体をつくりあげている」

 恒例となった鹿児島県内での自主トレは、林らと今月7日から21日まで実施。例年は打撃練習を中心に振り込むものの、今年はダッシュや守備練習に多くの時間を割いて足を動かした。「動きも結構いい」と明らかに体が軽くなっている。

 昨季の球団発表では、体重95キロだった。現在の体重は「教えないですよ」とけむに巻きながら、90キロを目指しているという。この数値は、自己最多124試合に出場した18年前後のシーズン中の数値。中軸を担っていたころの体格に戻すため、キャンプイン後も減量を継続する構えだ。

 戻すのは体重だけではない。巧みなバットコントロールが最大の持ち味ながら、近年は飛距離を追い求めるあまりに確実性が低下していた。昨季は打率・263に終わり、「自分の打撃が崩れていると感じた」。この日のフリー打撃では、構えた位置から球を捉えるまで最短距離でバットを出すコンパクトなスイングを繰り返した。

 「まずは体から変えて、打撃フォームも見直す。構え方、タイミングの取り方、体の使い方、バットの軌道も、ほぼ全部(変えた)。そうしないと直らない。あとはキャンプで、つくりあげていく」

 今春キャンプは2軍スタートと首脳陣からマイペース調整を認められた。「もう一回、クリーンアップとしてチームを引っ張りたい」。昨季は出場85試合のうち代打起用が49試合。このまま代打要員として生きるか、先発に返り咲くかを決める運命の一年が始まる。(河合 洋介)

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