2021年阪神10大ニュース(2)6位 藤浪9年目にして初の開幕投手 5回2失点で勝利に貢献

[ 2021年12月31日 05:30 ]

藤浪は9年目にして初の開幕投手(撮影・大森寛明)
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 阪神の今季の戦いぶりを振り返る「2021年阪神10大ニュース」。球団記録を塗り替える佐藤輝の24本塁打から雨柳さんまで、スポニチ本紙虎番記者が厳選。ダイジェスト記事と写真で、総括します!6~10位はこちら。(構成・遠藤 礼、長谷川 凡記、阪井 日向)

 6位 藤浪が9年目にして初の開幕投手を託された。本命だった西勇の調整遅れもあったが、近年不振に苦しむ右腕の逆襲を願った矢野監督の抜てきだった。ヤクルトと相まみえた一戦は5回2失点と力投し勝利に貢献。しかし、好投は続かず4月には2軍に降格するなど今季も復活はならず。背番号19の白星量産を来季こそ見たい。

 7位 大山の土壇場での勝負強さが光った。9月4日の巨人戦。1点劣勢で迎えた9回無死一塁で守護神・ビエイラの156キロ直球を完璧に捉え、左翼席にサヨナラ2ランを放った。7月12日のDeNA戦でもサヨナラの中前打を放つなど、今季は2度のサヨナラ打。主砲としてきっちり役割を果たした。

 8位 高橋が10月2日の中日戦でわずか97球で完封勝利。100球未満で完封したことを意味する「マダックス」を達成した。9月25日の巨人戦に続き、2試合連続での完封勝利。球団左腕では92年湯舟敏郎以来の快挙だった。上肢のコンディション不良で出遅れながらも、後半戦で4勝をマーク。来季に向けて光をともした。

 9位 1年目から3年連続でのタイトル獲得となった。近本は178安打を放ち、自身初の最多安打のタイトルに輝いた。打率.313、10本塁打、50打点といずれもキャリアハイの成績を残して打線をけん引。3年連続の盗塁王こそ中野に譲ったが、初のゴールデングラブ賞、ベストナインにも選出され、充実の1年となった。

 10位 36年ぶりに「20発カルテット」が完成した。今季は24本塁打を放った佐藤輝を筆頭に、マルテが22本、大山が21本、サンズが20本と強打がさく裂。日本一に輝いた1985年のバース、掛布、岡田、真弓以来の球団史に残る快挙と言えた。来季は退団したサンズの穴を埋めるべく、新たなカルテット誕生にも期待がかかる。

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