スアレスは永遠に虎党の「誇り」 ファンが選ぶ年間MVP大賞にセーブ王の最強守護神が輝く

[ 2021年12月31日 05:30 ]

ファンが選ぶMVPはセーブ王に輝いたスアレス
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 SNSとの連動企画「ファンが選ぶ年間MVP大賞」の投票をTwitterで行い、今季限りで退団したロベルト・スアレス投手(30)が1662票を集めて1位に輝いた。ノミネートは月間大賞6選手と、スポニチが独断で推薦した2選手を加えた計8選手。21年シーズンで42セーブを挙げ、2年連続セーブ王のタイトルを獲得する活躍で猛虎の屋台骨を支えた絶対的守護神の姿が、阪神ファンからの称賛を集めた。(取材・構成=遠藤 礼、長谷川 凡記、阪井 日向)

 候補となった8選手の中で、スアレスは全投票数3827票のうち4割以上を占める1662票を獲得。2位・近本に501票もの大差をつけ、虎党の選ぶ年間大賞に輝いた。

 投票したファンの声を一部抜粋する。

 Ayanaさんは「今シーズン欠かすことが出来ない絶対的な守護神として阪神の勝利に貢献してくれました。スアレス投手がいたから勝てた試合が沢山あります。打たれてもスアレス投手が打たれたら仕方ないと思わせるくらい素晴らしいピッチングをしてくれて、本当に感謝です」。加入2年目の今季は62試合に登板して防御率1・16。球団外国人選手では最多の42セーブを挙げ、2年連続でセーブ王のタイトルを獲得した活躍を称えた。

 また、がんぺーちゃんさんは「マウンドに上がったら今日は大丈夫だ、という安心感をファンにもたらし、かつ相手に絶望を与えられたのはスアレス投手だからこそ」と投票の根拠を示した。その他の虎党からも「(近年の日本球界で)最高クラスのクローザー」、「被弾0は神」などの賛辞が相次いだ。

 チームをけん引したのは、マウンド上でのパフォーマンスだけではない。試合前の円陣でも力強い言葉でチームを鼓舞。最終回だけでなく試合前にも絶大なる存在感を発揮し、円陣での声出しを開始した10月1日からチームの5連勝を呼ぶ原動力にもなった。岡ちゃんさんが「(試合前の)声出しでも盛り上げてくれた功労者」と称えたように、その人間性においても、多くのファンから慕われた。

 来季からパドレスへ活躍の場を移す虎の絶対守護神。今月5日には自身インスタグラムにファンへ向け最後の「ラストメッセージ」を投稿。「ファンの皆さん、いつも応援してくれてありがとう。心から感謝の意を表し、引き続き阪神タイガースへの応援お願いいたします」――。2年間、虎党に夢と希望と最高の安心感を与えてくれた背番号75。その存在は21年シーズンの矢野阪神にとって、まさしく屋台骨と言えた。

 ▽21年のスアレス 5月13日の中日戦から6月29日のヤクルト戦まで14試合連続セーブを挙げ、08年に藤川球児がマークした球団記録の11試合を更新。6月8日の日本ハム戦では近藤への4球目に球団最速163キロを計測。シーズン42セーブは15年呉昇桓の41セーブを抜き、球団外国人最多。シーズン50試合以上に登板して被本塁打なしは、阪神の投手では初めてとなった。

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2021年12月31日のニュース