日本ハム“木田画伯” 新庄監督とタッグで“強いファイターズ”を

[ 2021年12月31日 09:24 ]

木田画伯のイラスト
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 日本ハムの木田優夫2軍監督(53)による、大みそかにお送りする「木田画伯の球界絵日記」は新庄剛志監督(49)について。就任以来、その奇抜なアイデアと派手なパフォーマンスには驚かされてばかりですが、新庄野球を理解して選手を育てるのが仕事です。メジャー経験のある1、2軍監督のタッグで強いファイターズをつくります。

 来年、僕はファイターズのファーム監督を務めることになりました。そして、1軍は「ビッグボス」こと新庄剛志監督が指揮を執ります。

 新庄監督とは、僕が巨人で監督が阪神にいたころに何度も対戦しましたが、改めて数字を見たら思っていた以上に打たれていました(そのことを本人に話したら「木田さんの癖が分かっていたので、登板して来いといつも思っていましたよ」と言われました)。ただ、対戦していただけで個人的に話す機会はなく、アメリカに行っていた時期も微妙にズレていた。2006年の新庄監督が光るベルトをしていたオールスターにも一緒に出ましたが(僕は当時ヤクルト)、話す機会はありませんでした。その年に引退されたので、もちろんファイターズでも一緒にはプレーしていません。

 この秋の沖縄・国頭キャンプで再会してから、まだ一緒にグラウンドに立ったのは数日程度ですが、少し話ができました。僕とは違う角度で見られていたり、「選手のことは分からない」と言いながら僕以上にしっかり評価できていたりするので、とにかく驚かされることばかりです。

 来年のファームの目標は1軍のリーグ優勝と日本一、そして再来年以降もファイターズが勝ち続けるための土台づくりですが、そのためにも僕が新庄監督の野球を理解して進めていかなければいけないと思っているので、これからもっともっとビッグボスと話していこうと思います。そしてこのオフはそのための準備と一緒に、監督命令のダイエットと髪の毛を染める準備もしていこうと思っています。(日本ハム2軍監督)

 ○…木田2軍監督は巨人での現役時代、巨人―阪神の「伝統の一戦」で新庄監督と対戦している。6年間の対戦成績は32打数9安打で打率・281、3本塁打、6打点。この数字に「そんなに打たれたんですか」と驚いたが、巨人戦の新庄監督といえば槙原(寛の目の右下に「、」)己(現本紙評論家)の敬遠球をサヨナラ安打したのが有名。ちなみに、メジャー経験のある日本人の1、2軍監督がタッグを組むのは史上初めてとなる。

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2021年12月31日のニュース