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日本ハム自由契約の西川 楽天入り有力、スピード面強化へ条件合致 巨人は獲得調査も条件面合わず撤退

[ 2021年12月22日 03:00 ]

日本ハムの西川遥輝
Photo By スポニチ

 海外フリーエージェント(FA)権を保有しながら日本ハムを自由契約となった西川遥輝外野手(29)の楽天入りが有力となったことが21日、分かった。巨人がいち早く獲得調査を進め、水面下で交渉に臨んでいたが、条件面などで折り合わず撤退。楽天はスピード面の強化が大きな課題となっており、西川自身も慣れ親しんだパ・リーグでのプレーを希望した。早ければ近日中に発表される。

 今季を含め4度の盗塁王を獲得している西川が、来季は杜の都で疾走する。大田、秋吉とともに、FA権を保有しながら日本ハムから自由契約選手とされることが発表されたのが11月16日。そこから1カ月余りが過ぎ、楽天に新天地を移すことが有力となった。

 いち早く興味を示していたのは巨人だった。近年、1番打者が固定できていない状況下で、プロ11年間で通算・380という出塁率の高さとスピードに着目。来季の1番打者候補として獲得調査を進め、水面下で交渉を重ねていたが、条件面で折り合わず、撤退する選択に至った。他にも複数の球団が獲得へ関心を示した中で、チームと西川本人の間で最も条件が合致したのが楽天だった。

 楽天は13年以来9年ぶりのリーグ優勝と日本一に向け、巨人と同じくスピード強化を来季の大きなテーマとする。今季はチーム盗塁数が45個。18年から4年連続のリーグワースト(19年はワーストタイ)を記録した。今季の成功率・556もリーグワースト。球団で過去に盗塁王を獲得しているのは05年の創設以来、12年の聖沢諒(54個)ただ一人で、西川の加入は課題の解消につながる。

 プロ3年目の13年から9年連続で2桁盗塁をマークしている西川は4度のタイトルを誇り、通算311盗塁をマーク。特筆すべきは・847という高い成功率だ。300盗塁以上の選手では広瀬叔功(南海)の・829を大きく上回る歴代最高の数字。卓越した盗塁技術は、チーム全体の底上げに貢献する好影響も期待できる。

 今季は打率・233と打撃は低調に終わったものの、慣れ親しんだパ・リーグで引き続きプレーできることは復活に向けた好材料。今季リーグを制したオリックスの絶対的エースで、投手部門のタイトルを総なめにした山本を、直近の2シーズンで打率・429(7打数3安打)と攻略しているのも心強い。

 30歳シーズンとなるプロ12年目。西川が持ち前の快足で、楽天のけん引役となる。

 ◇西川 遥輝(にしかわ・はるき)1992年(平4)4月16日生まれ、和歌山県出身の29歳。智弁和歌山では甲子園に4度出場し、10年ドラフト2位で日本ハム入団。16年の日本シリーズでは第5戦で史上2人目の満塁サヨナラ弾を放ち、10年ぶりの日本一に貢献した。14、17、18、21年盗塁王、ベストナイン2度、ゴールデングラブ賞4度。球宴には2度出場。1メートル81、79キロ。右投げ左打ち。

 ≪大田はDeNAが獲得、秋吉はお金よりも現役続行が大事≫日本ハム・稲葉篤紀GMは11月16日、「来季以降について協議した結果、選手が取得した権利を尊重し、ノンテンダーとすることを選択した」と説明し、西川、大田、秋吉の自由契約を発表。3人は今月2日に自由契約公示され、FA権行使の際の補償が不要になった形で他球団との交渉が可能になった。大田については、外野と打線の強化を狙ったDeNAが同14日に獲得を発表。秋吉は同17日、スポニチ本紙の取材に「お金というより野球を続けたい気持ちの方が強い」と吐露。都内で自主トレに励みながらオファーを待っている。

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