巨人 異例の分担制導入、元木オフェンスチーフコーチ&阿部ディフェンスチーフコーチ誕生へ

[ 2021年11月15日 05:30 ]

巨人の元木ヘッドコーチ
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 原巨人が来季、首脳陣の役割を明確化し、投打両部門の強化を図ることが14日、分かった。元木大介ヘッドコーチ(49)がオフェンスチーフコーチ、阿部慎之助作戦コーチ(42)がディフェンスチーフコーチを兼務する予定。ともに新設される役職で、近日中にも発表される。

 山口寿一オーナーは原監督の来季続投を発表した10月23日に「原監督、元木ヘッド、阿部君と3人を中心にチームを立て直してほしい」と語った。原監督の下、元木ヘッドが打撃部門、阿部コーチがバッテリー部門を統括。狙いは役割を細分化することだ。今季は打撃専門の役職を置かず「野手総合コーチ」が打撃、守備、走塁を担った。垣根を越えた指導ができた一方、9、10月は「あと一本」が出ない展開が続いて失速。打撃部門の責任の所在が不明確なままチーム打率はリーグ5位の・242まで落ちた。ヤクルトに敗退したCSファイナルSでも貧打を露呈。元木ヘッドはチーム全体のマネジメントとともに打撃部門の責任者となる。

 バッテリー部門では阿部コーチが現役19年間で「グラウンド上の監督」といわれる捕手としてプレーした経験、知識を還元する。今季はチーム防御率が昨季リーグ1位の3・34から同4位の3・63に低迷。4月20日の阪神戦で主軸に5本塁打を許すなど同じ打者に一発を浴びることが多々あった。

 桑田投手チーフコーチ補佐のチーフ昇格もすでに決定。攻撃と守備の指導役を明確化する大刷新で覇権奪還を目指す。

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