西武2位の筑波大・佐藤がラスト登板で有終の美 明かしたチームと川村卓監督への思い

[ 2021年11月15日 19:43 ]

首都大学リーグ 1部、2部入れ替え戦   筑波大 4―1 独協大 ( 2021年11月15日    バッティングパレス相石スタジアムひらつか )

大学最終登板で1失点完投勝利を挙げ、チームを1部残留に導いた佐藤(撮影・柳内 遼平)
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 首都大学リーグ1部、2部の入れ替え戦が15日に行われ、1部最下位の筑波大が2部優勝の独協大を4―1で下し、対戦成績2勝1敗として1部残留を決めた。

 西武からドラフト2位指名を受けた筑波大の最速152キロ左腕・佐藤隼輔投手(4年)は先発し2安打1失点で完投勝利を挙げ「後輩に2部に落ちた状態で(代を)あげたくなかった。ほっとしました」と笑顔を輝かせた。

 2戦先勝方式の短期決戦。初戦は先発で5回1失点ながら敗れた。1勝1敗で迎えた第3戦は大学最終戦となる大一番に中1日で先発した。最速で149キロの直球にスライダー、チェンジアップなどを織り交ぜて5連続を含む10三振の奪三振ショーで圧倒。川村卓監督は「5回で降板する予定だった」と想定していたが、尻上がりに調子を上げて122球を投げきった。

 ドラフト上位指名を勝ち取った筑波大での4年間に「良い経験をさせてくれたこのチームに感謝したい。(川村監督は)自分のことを考えて使っていだだいて、ここまで成長できたと思います。技術的な指導など本当にいろいろなことを教えてくれた方。プロの世界で活躍して恩返しになるよう頑張りたいです」と佐藤。

 1部残留を置き土産に大学野球に別れを告げた。(柳内 遼平)

 ▼筑波大・川村卓監督 正直、ほっとしています。現役(筑波大の選手時代)の時は3回くらい入れ替え戦をやっているんですけど、監督としては21年やって初めてでした。表現しがたいプレッシャーを感じてやっていました。学生たちには“野球を続けても、続けなくても、いろいろな意味でこの経験は生きる”と言い続けてきました。

 ◇佐藤 隼輔(さとう・しゅんすけ)2000年(平12)1月3日生まれ、宮城県出身の21歳。小4から野球を始める。広瀬中を経て、仙台では1年夏からベンチ入りも甲子園出場は果たせず。筑波大では1年春からベンチ入り。19年に大学日本代表に選出。1メートル81、83キロ。左投げ左打ち。
 

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