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木更津総合の146キロ右腕・越井颯一郎 流した涙とかなえた父の夢

[ 2021年11月2日 20:54 ]

秋季高校野球関東大会準々決勝   木更津総合4―1東海大相模 ( 2021年11月2日    ノーブルホームスタジアム水戸 )

東海大相模を破り、号泣する越井(撮影・柳内 遼平)
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 第74回秋季高校野球関東大会は2日、ノーブルホームスタジアム水戸などで準々決勝4試合が行われ、4強が出そろった。木更津総合(千葉1位)は東海大相模(神奈川1位)を4―1で下し、16年以来のセンバツ出場を当確とした。

 エース右腕・越井颯一郎(2年)の視界が涙で揺れた。4―1の9回1死一塁。134球目に投じた直球で遊ゴロ併殺打に仕留めた。最後のアウトを見届けると、涙を流しながら何度も叫んだ。
 「それまでは涙を絶対に流してはいけないと思っていた。誰にも分からないくらいうれしいです」

 自己最速まで1キロに迫る145キロを計測した直球とスライダーを軸に6安打1失点で完投勝利。今春センバツVの東海大相模との対決。「チームが落ち着くかなと思った」と、5回には75キロの超スローボールを繰り出す強心臓ぶりを発揮し、最後まで投げ切った。

 父から学んだマウンド度胸だ。父・貴之さん(48)も同じ投手で高校球児だったが、右肩を故障して1年生で無念の引退。小学生時にコーチだった父から授かった「ポジティブに考えろ」の金言を信条に大一番のマウンドに立った。

 号泣して仲間と喜ぶ息子を一塁側内野席で見守った父はうれしそうに言った。

 「よくやった。ただ、調子に乗るなよ。まだまだこれから」

(柳内 遼平)

 ◇越井 颯一郎(こしい・そういちろう)2004年7月8日生まれ、千葉県千葉市出身の17歳。小1から野球を始め、緑丘中では千葉北シニアでプレー。木更津総合では1年秋からベンチ入りし、2年秋から背番号1。50メートル走6秒5。遠投100メートル。1メートル80、74キロ。右投げ右打ち。

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