CS突破へ 阪神・青柳&秋山受け継ぐ「鳥谷魂」 青柳「助言今も大切に」 秋山「プロ意識の高さ尊敬」

[ 2021年11月2日 05:30 ]

キャッチボールで調整する阪神・青柳(撮影・大森 寛明)
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 「鳥谷の教え」を胸にCS突破を目指す。ファーストS第2戦の先発が予想される阪神・青柳は、結果で成長を示す。初めて先発ローテーションに定着した19年。勝てない日々が続いた時にかけられた言葉は心に大きく響いた。

 「負けた次の日に“落ち込んだ態度を出すのは(ダメ)。鳴尾浜(2軍)に行った時に落ち込め”と言われました。“打たれようがミスしようが、勝とうが負けようが、1軍にいる間は次の登板に向けて反省して練習しなければいけない”と。今でも大切に思っています」

 19年は6月12日に勝利した後、自身4連敗するなど7試合白星がなかった。初めて経験する苦難だったが「昨日の投球が変わることはない。次に向けてやるしかない」と気持ちの切り替えの重要さを説かれた。8月20日に白星をつかむと、以降は4勝1敗と立て直してシーズンを終えた。

 「とにかく勝つしかない。投げる試合は勝つ意識で頑張りたい」
 今季は自身初タイトルとなる最多勝と勝率第1位の2冠に輝き、「結果」を出しての恩返しに自信を持つ。

 10日からのCSファイナルSでの登板を見据える秋山も、鳥谷のプロ意識の高さに尊敬の念を抱く。

 「同じことを続けるすごさを間近で見て感じてましたし、自分に必要だから続けられると。僕も長くこの世界で続けるために鳥谷さんを見習ってやっていければ」

 全体練習前から黙々とランニングなど独自のルーティンをこなす姿を見てきた。「鳥谷魂」で日本一への歩みを進める。
(長谷川 凡記)

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