巨人・岡本和 本塁打&打点で2年連続2冠 球団では王貞治以来44年ぶり

[ 2021年11月2日 05:30 ]

東京ドームMVPを獲得し、笑顔の岡本和(撮影・木村 揚輔)
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 巨人・岡本和が東京ドームでの全体練習で、完全別メニュー調整を行った。10月31日の守備練習で左脇腹を気にするそぶりを見せ、打撃練習を回避。この日はグラウンドに姿を現さなかった。

 原監督は「今日だけ様子を見る。室内の範囲で練習をやった方が明日のため。必死に戻ろうとしています」と説明。6日からの阪神とのCSファーストS(甲子園)出場に向けた措置だが、状態については「正常ではないでしょうね。(高級スーパーの)成城石井ぐらい?」とジョークを交えつつ詳細は伏せた。回復が長引けば、4番を欠く緊急事態に陥る可能性が出てきた。

 岡本和は故障者が相次いだチームで唯一、全143試合に出場。自身初めて「4番・三塁」を守り抜いた。チームの支柱を欠けば、下克上にも暗雲が立ち込める。現状は甲子園に同行予定だが、指揮官は「先のことはお釈迦(しゃか)様だって分からない」とした。

 岡本和は全日程を終えて39本塁打、113打点で球団では76、77年の王貞治以来44年ぶりの本塁打、打点での2年連続2冠王に輝いた。この日は、球場内で行われた2021年度「東京ドームMVP賞」の表彰式に出席した。2冠には「優勝できなかったので貢献できたと思っていない。3位から失うものは何もない。挑戦者なので、食らいついて勝ちたい」とCSに意欲を見せ、懸命に状態を整えていく。(神田 佑)

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