阪神・佐藤輝、V撃締め 2戦連続初回先制打でPSへ収穫 レジェンド鳥谷のように「なれるように」

[ 2021年11月2日 05:30 ]

フェニックス・リーグ   阪神10ー2ロッテ ( 2021年11月1日    サンマリン )

<フェニックスL ロ・神>初回、阪神・佐藤輝が先制の右前適時打を放つ(撮影・坂田 高浩)
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 宮崎での最後にようやく「らしい」一打が飛び出した。初回1死一、二塁、阪神・佐藤輝が2ストライクからロッテ・中森のフォークにくらいついた一撃は、強烈なゴロで一、二塁間を抜き、二塁走者の小幡を生還させた。31日の“通天閣打法”とは違う正真正銘の安打で2戦連続となる初回先制打。決勝打で宮崎での3連戦を締めた。

 「しっかり自分の課題を考えて、自分のスイングをすることを意識しました。戻ってしっかり準備したい」

 2打席目以降の5打席は安打こそ出なかったが、8回は左腕・成田に対し9球粘った末の四球。9回2死二塁では古谷の前に二ゴロに終わったが10球を投げさせるなど、内容ある打席を重ねた。「しっかり上(1軍)でもそういう打席、球数を多く投げさせることができたらいい」。CSに向けて弾みをつける3試合だった。

 現役引退を表明した鳥谷は、幼少期に聖地のスタンドで生で見ていたスター。「一時代を築いた方だと思うので、さみしい感じです。(スターと言えば)すぐ出てくる名前」。宮崎での全3試合で途中から三塁守備に就き3日連続で失策を記録。鳥谷は、佐藤輝自身本職とする内野守備の名手だけに「(話す機会があれば)守備のこととか聞いてみたい」と願った。

 16年を阪神で過ごした猛虎のヒーローにいずれはなるべく「長い間活躍できるように。そういうふう(レジェンド)になれるように頑張りたい」と力を込めた。間近に迫るポストシーズンでの活躍が、その一歩となる。「しっかりアピールして、使ってもらえるようなプレーができたら」。帰阪後の練習試合で、さらに結果と内容を上乗せする。(阪井 日向)

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