ヤクルト・村上 悔しい初本塁打王 5打数無安打4三振で40号&打点王ならず

[ 2021年11月2日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト7―9広島 ( 2021年11月1日    神宮 )

<ヤ・広>9回、空振り三振に倒れた村上(撮影・島崎 忠彦)
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 ヤクルトの村上宗隆内野手(21)は1日、今季最終戦の広島戦で5打数無安打4三振に終わった。39本塁打で巨人・岡本和真内野手(25)と並んで本塁打王に輝いたが、史上最年少の40号と打点王との2冠は逃した。それでもプロ4年目で打撃部門初タイトル。その自信を手に4番として次はチームを日本一に導く。

 神宮のヤクルトファンの期待をひしひしと感じながら、村上は打席に向かった。9回1死で迎えた第5打席。一発なら40号、そして打撃タイトル2冠に届く。だが、新人守護神・栗林の137キロフォークで空振り三振。悔しそうに天を仰いだ。

 「主要3部門で何か一つ獲りたいと思っていたのでホッとしている」

 5打数無安打の4三振に終わったが、巨人・岡本和と並んで39本塁打で本塁打王に輝いた。21歳シーズンでの本塁打王はセ・リーグ最年少タイ記録。日本人選手が本塁打王を分け合うのは、84年の阪神・掛布、中日・宇野以来37年ぶりだった。

 史上最年少でのシーズン40号の期待がかかっていた最終戦。7回1死二、三塁では遊飛に倒れた。4三振を喫し、悔しさのあまりバットで地面を叩く場面もあった。「40本の壁は大きいのかなと。来年に向けてもっと追求して頑張りたい」と宿題と捉えた。

 2年連続で全試合4番を務めた今季。「チームの4番として後ろ向きではいけない」と常に先頭でチームを鼓舞してきた。112打点は巨人・岡本和に1打点及ばずも、堂々のリーグ2位。「欲を言えば打点も獲りたかった。でもそんなにうまくはいかない」と本音ものぞかせたが、6年ぶりのリーグ優勝の原動力になり、MVPの最有力だ。

 次に見据えるのは20年ぶりの日本一。「シーズンとは違う緊張感はあると思うけれど、今までやってきたことを信じて、一致団結して頑張りたい」。視線はすでにCS、日本シリーズに向いた。(青森 正宣)

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