オリックスが1日で首位奪還 8番紅林が同点打!9番若月決勝打!中嶋監督手応え「やっとつながった」

[ 2021年10月20日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス6ー3楽天 ( 2021年10月19日    京セラD )

<オ・楽>5回2死二塁、中越えに同点の適時二塁打を放つ紅林(撮影・成瀬 徹)
Photo By スポニチ

 勝利への執念、諦めない心を体現した。オリックスが逆転勝利を飾り、1日で首位に返り咲き。逆転劇は1点を追う5回2死無走者から始まった。

 「後ろの若月さんに回す。ただ、それだけを意識した。めっちゃうれしいです」

 同点の適時二塁打で逆転劇の口火を切った紅林は、お立ち台で喜びを爆発させた。四球を選んだ安達を二塁に置き、早川の直球を左中間へ運んだ。右尺骨骨折で離脱した吉田正に代わり3番に入っていたが、この日は8番に降格。「あまり気にしていない」と強心臓ぶりを発揮し、出場10試合ぶりの打点で試合を振り出しに戻した。

 なおも2死二塁で若月も中前適時打を放ち、勝ち越しに成功。さらに福田の四球をはさんで一、二塁にすると宗が右中間を真っ二つに割る三塁打。25打席ぶりの安打が貴重な2点打となり「ここまで全然打てていなかったですし、崩されながらいい追加点になってくれた」と胸をなで下ろした。

 5得点以上奪ったのは9日のソフトバンク戦以来で、本塁打頼みになっていた打線の復調に中嶋監督も「後ろにつないでいって点が入るというのは、今までそれができなくて苦しい試合になっていたので、やっとつながった気がします」とうなずいた。

 この回の適時打3本はすべて追い込まれてからの一打で、まさに瀬戸際からの逆襲となった。首位を奪回したが、依然としてロッテに優勝へのマジックナンバーが点灯している。「あと3試合、全員でやり抜くしかない」と指揮官。25年ぶりの悲願へ、一戦必勝の姿勢を貫くだけだ。

 《最短優勝日は24日》オリックスが1日で首位に返り咲いた。依然としてロッテにマジック6が点灯しているが、最短優勝はオリックスが24日、ロッテが25日。オリックスは21日まで連勝し、ロッテが23日に敗れるとM1が点灯。24日にロッテが敗れると、オリックスは25日の今季最終戦を待たずに優勝が決まる。

続きを表示

この記事のフォト

2021年10月20日のニュース