Honda熊本のルーキー4番・古寺 勢いつける先制2点打「誇りを持って打席に」決勝でも活躍誓う

[ 2021年10月2日 05:30 ]

第92回都市対抗野球九州地区予選第4日   Honda熊本5-0沖縄電力 ( 2021年10月1日 )

<Honda熊本・沖縄電力>初回無死二、三塁に新人で4番のHonda熊本・古寺は中前に先制の2点タイムリー打を放つ
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 第1代表決定トーナメントの準決勝2試合が行われた。Honda熊本(大津町)はルーキーで4番の古寺宏輝内野手(23=関東学院大)が初回に先制2点打を決め、5―0で沖縄電力(浦添市)を下し、3日の第1代表決定戦に進んだ。

 ルーキーで4番の古寺がチームに勢いを生む先制タイムリーを決めた。初回無死一、二塁から2回戦で2打席連続本塁打している3番・稲垣が送りバントでお膳立て。「うちで一番いいバッターが送ってくれたので絶対に打とうと思った。打ったのは真っすぐ系。打球のコースがよかった」。センター前に鋭い打球ではじき返して2者を迎え入れた。

 大阪桐蔭高から関東学院大に進み、3年時にはオランダで行われた「ワールドポートトーナメント」に、神奈川大学選抜チームで代表入り。社会人チームと対戦した壮行試合で横浜スタジアムのフェンスを越える決勝2ランを記録したスラッガーだ。

 1年目ながら4番に抜てきした渡辺正健監督は「(昨季まで現役で今季コーチ就任した)浜岡の抜けた4番に育てたいと腹をくくって起用している」と大きな期待をかけ、英才教育中。2回戦では北九州市民球場の左翼場外弾も放つなど長打力は非凡だが、一方でこの日は2つの犠打を決めるなど柔らかさも兼ね備える。チームは6年連続都市対抗出場まであと1勝。「せっかく4番を打たせてもらっているので誇りを持って打席に立つ」。決勝でも思い切ってバットを振るつもりだ。(中島 泉)

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