創部5年目の神院大付が明石商を撃破し近畿大会出場決めた エース小林、好リリーフ

[ 2021年9月26日 14:23 ]

秋季高校野球兵庫大会準決勝   神院大付4ー1明石商 ( 2021年9月26日    明石トーカロ )

<神院大付・明石商>5回、ピンチを脱しガッツポーズする神院大付・小林大雅
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 16年創部の神院大付が、春秋通じて初の近畿大会出場を決めた。1―1の5回2死一、三塁で途中出場の吉田一翔(かずと=1年)が決勝の左前適時打。4回から救援したエース右腕の小林大雅(2年)が6回を2安打無失点と安定した投球で初の快挙へ導いた。

 「近畿大会出場は、チームとしての大きな目標でした。目の前の試合を1つずつ戦ってきた結果だと思います」

 地区大会・代表決定戦での悪夢を払しょくした。滝川第二を4―2でリードしていた9回、3点を奪われ逆転負け。勝ちを急いでつかまったが「今日はその時の反省が生きた」。9回、四球と安打で1死一、二塁のピンチを招いたが「両方生還しても、まだ勝っている」と開き直った。後続を見逃し三振、捕邪飛に打ち取りゲームセット。ナインの笑顔がはじけた。

 今年3月に右肘を痛め、その間は徹底的に走り込んだ。球速は「測ったことがない」というが、140キロに迫ろうかという直球は威力十分。「その時々で曲げ方に変化をつける」というカーブも打者を手こずらせる。

 小林は「勉強も、野球も両方頑張りたかったから」と文武両道を志し、神院大付への入学を決めた。テスト期間はほぼ毎日、部全体で行われる「勉強会」に参加しなければならず、勉学に励まないと野球ができない。私学だが、スポーツ推薦もないため、無条件に選手を集められるわけでもない。強豪との差を埋めるために、練習でも打撃の日はひたすら打撃だけを徹底的にやるなど工夫を凝らしている。「まだ、歴史を作り上げていく段階。まずは神戸学院大付属の名前を知っていただかないといけない」と岩上昌由監督。近畿大会で勝ち進み来春選抜出場を勝ち取れば、その名は全国にとどろく。

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