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ヤクルト・村上 初回に満塁弾!自身プロ最多タイ36号&96打点

[ 2021年9月22日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト5―2DeNA ( 2021年9月21日    横浜 )

<D・ヤ>初回、満塁ホームランを放ちナインとグータッチをかわす村上(撮影・白鳥 佳樹)
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 満月の夜空に、大きな満塁弾のアーチをかけた。ヤクルト・村上宗隆内野手(21)が21日、DeNA戦の初回に決勝の右越え満塁本塁打を放った。自身のプロ最多タイとなる36号で、リーグトップの巨人・岡本和の37本塁打に1差。打点も自身最多タイの96打点とした。21歳7カ月での史上最年少100号を放った長距離砲が、101本目も迫力満点の一撃を放った。

 夜空には8年ぶりに満月となった中秋の名月が浮かぶ。初回無死満塁。村上のバットが坂本の初球、高め116キロのカーブを捉えた。迫力満点の先制36号満塁弾。右翼席へ飛び込む一撃に、満更(まんざら)でもない表情でベースを回った。

 「(カーブは)頭にはなかった。うまく体が反応した。いい結果になってよかった」

 リーグトップの巨人・岡本和に1本差と迫る36号。リーグ2位の打点も96として岡本和に4差に迫った。ともに19年にマークした自身最多タイ。リーグ優勝とともに、2冠も射程圏で「獲れるものは全部、獲りたい」と激しいタイトル争いのヒリヒリ感も満喫中だ。

 初回の4番打者による満塁本塁打は、セ・リーグでは96年の新庄(阪神)以来25年ぶり。「先輩方が塁に出てチャンスで回ってくる。良い流れで打席に立てる」と感謝したが、8年ぶりの名月よりもレアな一発に「打った瞬間、いったかなと思った」と得意満面だった。

 満塁弾は自身3本目。1本目はプロ2年目、19歳5カ月だった19年7月3日の広島戦で、左打者では最年少だった。2本目は20年7月2日でサヨナラ満塁弾。これも王貞治(巨人)の20歳4カ月に次ぐ20歳5カ月の、歴代2位の年少弾と希少な記録が満載だ。初球本塁打は今季6本目。「甘い球は積極的にいこうと決めている」と満足げだった。

 19日の広島戦で史上最年少記録となる21歳7カ月での通算100号に到達。同じ左の長距離砲で日米通算507本塁打を誇る松井秀喜氏も、村上の才能に満点を与えた。20日(日本時間21日)に米国でチャリティーイベントに参加し「彼も大谷(翔平)選手と一緒だと思いますよ。逆方向に大きいの打てるし、技術もあるし、パワーもある」と絶賛。村上もその言葉に「凄くうれしい。目標にすべきは松井さんのような打者」と感謝した。

 チームは13安打5得点で2分けを挟んで4連勝。これで7戦負けなしで貯金は今季最多の13と順風満帆だ。阪神も勝ち首位浮上とはならなかったが、1・5ゲーム差で逆転優勝へピタリと離れない。「とにかく優勝を目指している」。ゲームセットの瞬間、三塁の守備位置から見上げた一塁スタンドの上には、光に満ちた月が見えた。(君島 圭介)

 ▼ヤクルト・高津監督 まさかと言っては宗(村上)に失礼だが、試合を大きく左右する一発だった。

 ≪満塁弾は3年連続3本目≫4番の村上(ヤ)が初回に満塁本塁打。満塁弾は19年7月3日広島戦、20年7月2日広島戦に次いで3年連続3本目。ヤクルトで3年以上満塁本塁打を続けたのは17~20年山田(4年連続)以来6人目(7度目)になる。また、初回4番打者の満塁本塁打は今季8月22日オリックス戦で中村(西)がマークしているが、セでは96年新庄(神)以来10人目(11度目)。チームでは67年10月15日阪神戦でジャクソン、76年5月27日大洋戦でロジャーが記録して以来45年ぶり3人目。日本人では村上が初めて。

 ≪8年ぶりの名月=満月≫中秋の名月とは旧暦の8月15日の夜の月。「十五夜」とも呼ばれ、毎年決まった時期ではなく、その年で異なる。旧暦の秋は7~9月のことを指し、秋の中間にあたる8月のことを「中秋」と言う。元々は中国がルーツの伝統で、平安時代に貴族が月をめでる風習が定着。江戸時代に庶民が収穫に感謝する行事となった。中秋の名月が満月となるのは2013年以来8年ぶりで、22、23年も満月の日付は一致するが、その次は2030年。

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