巨人・原監督 救援失敗のドラ1平内に「寝られないぐらい悔しがらないと」追い上げ及ばす「6点重かった」

[ 2021年5月16日 17:58 ]

セ・リーグ   巨人5―6阪神 ( 2021年5月16日    東京D )

<巨・神9>5回、選手交代を告げ、厳しい表情でベンチに戻る原監督(撮影・森沢裕)
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 “伝統の一戦”2001試合目となる巨人―阪神戦が東京ドームで行われ、巨人は最大4点差から1点差まで迫るも及ばず、5―6で敗戦。首位・阪神との直接対決で1勝2敗と負け越し、ゲーム差は再び4・5と開いた。

 巨人は2―6で迎えた6回、梶谷、ウィーラーの連打で無死一、二塁とし、3連打目となる丸の右前適時打で1点返すと、3回に先制9号ソロを放っている主砲・岡本和が4連打目となる左前打を放って無死満塁。1死後、若林の二ゴロで2点目が入ると、敵失でもう1点加えてこの回計3点をもぎ取り、1点差に迫った。だが、反撃はここまで。投手陣は5試合ぶりの白星を目指した先発左腕・今村が2点先取してもらった直後の3回に追いつかれ、3イニング連続で先頭打者に安打を許すなど3回2失点で降板。2番手として登板したドラフト1位右腕・平内は2/3回4失点とリリーフ失敗となったが、戸根、田中豊、野上、鍵谷、中川が無失点リレー。5回以降、阪神打線を無安打に抑えたが、報われなかった。

 巨人の原辰徳監督(62)は「やはり6点がやや重かったかなという気がする。よく追い上げたけど」と残念そう。先発・今村を3回2失点で諦め、平内にスイッチした場面については「流れを何とか変えたいというところで、平内に託しましたけど、うまく機能しなかったというところですね」とし、今村のケガなどアクシデントの可能性については「そういうことではないですね」と否定した。

 平内については「やはり簡単にフォアボール、ホームランだから。新人選手とはいえ、いろいろな経験をしているわけだから、自分の役割というのは分かっているはずだよね。もう少し思うところ(目標)というのは高いところにないといけませんね。きょうは寝られないぐらい悔しがらないといけないよね」と厳しく断じた。

 また、3回、失点に絡む悪送球を犯し、6回の守備から退いた吉川については「もうちょっと攻撃性がほしいね。守備というのは攻撃性がないといい守備はできないよね。バッティングは冷静さというのがあるけれど。攻撃だけでは駄目だけど、守備はやっぱり攻撃性がないと」と指摘。「スローイングだって、ワンバウンドで投げようとしているのか、投げまいとしているのか、というのがなかなか見えづらい。そういうところでしょうな」とした。

 この日は恩師である長嶋茂雄終身名誉監督(85)が東京ドームを訪れ、今季2度目の視察。会話も交わし、「近況的なものの報告ですね。元気そうでした」と振り返った。

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2021年5月16日のニュース