ヤクルト・川端 恩返しの代打決勝打「何年かファームで苦しんだことは無駄じゃなかった」

[ 2021年3月31日 05:30 ]

セ・リーグ   ヤクルト5ー4DeNA ( 2021年3月30日    横浜 )

<D・ヤ>8回2死二塁、右適時二塁打を放つ代打・川端(撮影・島崎忠彦)
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 恩返しの一打でチームに今季初勝利をもたらした。1―4の8回、3点を挙げて同点とし、なおも2死二塁。ヤクルトの代打・川端が、決勝打となる右中間二塁打を放った。

 「めちゃくちゃうれしかった。抜けてくれ!と思っていたが、声に出ていたみたい」。一塁ベースコーチの森岡内野守備走塁コーチに届いた気合の声が、16年目のベテランの興奮を表していた。15年に首位打者を獲得も、17年に椎間板ヘルニアを発症。苦しいリハビリの日々に寄り添ってくれたのが、当時の2軍監督、高津監督だった。親身になって話を聞き、2軍での試合後も黙々と特打をする姿を見ていた指揮官。今季4戦目で初めてリードを奪い、開幕からの連敗を3で止めたベテランに「何年かファームで苦しんだことは無駄じゃなかったと、きょうの一本が証明した」と喜んだ。

 川端は5年ぶりにキャンプを完走するなど腰の状態は万全。「当時はどうしようもないような、悩んでいる時だった。1軍で(高津監督に)恩返ししたい」と誓った。(青森 正宣)

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2021年3月31日のニュース