中日・大野雄は早くもリベンジ宣言 7回2失点で勝敗つかず 2週間後のG戦へ「次は1点もやらん」

[ 2021年3月31日 05:30 ]

セ・リーグ   中日3ー3巨人 ( 2021年3月30日    バンテリンD )

<中・巨>7回2失点と力投した中日先発の大野雄(撮影・椎名 航)
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 収穫が詰まった引き分けだった。中日・大野雄が今季初登板で7回を5安打2失点に抑え、春季キャンプからのスロー調整による不安を完全に払拭(ふっしょく)した。

 「初登板で独特の雰囲気があり、高めに浮いたが、回を追うごとに思った通りに投げられるようになった」

 立ち上がりは緊張感から球が上ずり、制球に苦しんだ。3回に梶谷の三塁打を機に先制点を与え、2―1と勝ち越した直後の4回には中島に同点被弾。「初球の本塁打は、ホームの開幕を任されている投手がしてはいけない」と反省した。

 尻上がりに調子を上げ、7回2死では112球目でも最速タイの147キロ直球で梶谷を見逃し三振。「最後までバテることなく、球が走っていた」。沢村賞に輝いた昨季10完投を誇ったスタミナは健在だった。

 直後の攻撃ではベンチで肘当てを着け、打席に立つ準備も見せた。走者が出たことで代打を送られて交代。「巨人相手。自分で白黒付ける気持ちでマウンドに上がっていた」と闘志と覚悟にあふれ、与田監督にも「決していい状態でなかったが、2点と試合をつくるエースらしさ」と称賛された。予定通りなら2週間後の4月13日に敵地で再戦。「次は1点もやらん覚悟で投げたい」。どこまでも頼もしかった。(徳原 麗奈)

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2021年3月31日のニュース