横浜のドラ1候補・織田翔希が186球完投 神奈川の強豪相手に「エースを隠さない」村田監督の深慮遠謀

[ 2026年5月2日 14:37 ]

春季高校野球神奈川県大会準決勝   横浜8―6桐光学園 ( 2026年5月2日    横浜スタジアム )

選手に語りかける横浜の村田監督(左) (撮影・柳内 遼平)
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 春季高校野球神奈川県大会の準決勝が行われ、横浜が8―6で桐光学園に競り勝ち、2年連続29度目の関東大会(16日開幕、千葉)出場を決めた。

 今秋ドラフト1位候補の最速154キロ右腕・織田翔希(3年)は11安打6失点で完投勝利を挙げた。152キロをマークした直球を軸に186球を投げきり「投げきったことよりも(序盤の)入りの弱さが課題として出た。そこは本当にチームに影響を与える部分だと思うので、真摯に受け止めていきたいと思います」と振り返った。

 織田完投には明確な狙いがあった――。村田浩明監督は「今大会は織田があまりやっていないことをやろうとテーマに掲げていた。選抜は初戦で負けてしまった。やっぱり織田が乱れてしまうと、野手も乱れてしまう弱さがある。相当マークされている中で壁を越えていく最中。真っ正面から、ぶつかって上をいけるように課しています」と完投させた意図を明かした。

 準々決勝から中6日が空いており、織田は9回に151キロをマークするなど心身ともに余力があった。そして、準決勝に勝利すれば関東大会進出が決まり、連戦となる決勝で登板する必要性は薄くなる事情もあった。

 準々決勝の桐蔭学園、そしてこの日の桐光学園は夏の大会で再戦の可能性がある強敵だ。ただ、横浜は出し惜しみすることなくエースを先発させた。

 甲子園大会に結びつかない春季大会は主戦投手を隠す手も選択肢の1つだが横綱相撲で挑んだ。村田監督は「隠して、隠してみたいな戦い方はしないです。ウチは負けない野球を展開している。勝ちたいチームが攻めてきても負けない、そのための練習をしようと。(織田の投球映像は)YouTubeに全部出ているので。逆にバッターがどれだけ成長しているのか、彼も見なきゃいけない」と成長の場として捉えていた。横浜はエースを隠さない。そして、公式戦のマウンドでしか学べないモノを知っている。(アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)

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