【阪神・近本と一問一答】1番打者としての理想「チームが優勝するためには得点が全て。100得点が目標」

[ 2020年12月16日 11:33 ]

【プロ野球阪神】近本光司契約更改、会見する阪神・近本光司=甲子園室内練習場2階
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 阪神の近本光司外野手(26)が15日、西宮市内の球団事務所で契約更改に臨み3000万円アップの来季年俸7500万円でサインした(金額は推定)。以下は一問一答。

 ――交渉の中ではどんな話を。
 「まず、全試合今年は出られたので、そういうところと2年連続の盗塁王というのは話をさせていただきました」

 ――球団からは。
 「今年は全試合できなかったので、120試合だからこういう評価です、という話をいただきました」

 ――今季を振り返って。
 「本当にイレギュラーな形で始まって、過密なスケジュールで。自分の中では全試合出れたなというのは思いますね」

 ――一番印象に残るシーン。
 「シーン…、いや、今年本当に、覚えているシーンが無いんですよ。もうその時々を集中してやっていたので、言えばヒーローがあまり無かったので、だからその分印象に残ったというのは無かったのかなと思いますね」

 ――2年連続盗塁王、盗塁へのこだわりは。
 「去年獲って、2年連続というのを目標にして、タイトルを獲れたというのは良かったっすけど、個数もあまり伸びなかった。伸びなかったですけど、自分の中では大事な場面で走ることやったりと、盗塁してから得点につながるというデータも出ていて、その点数も良かったので、来年はもう少しより大事な場面で走ることだったり、より得点につながるような走塁、盗塁を増やして行きたいなと思います」

 ――三振数が110から61、盗塁刺された数が15から8に減少。
 「三振はあまり意識していないですけど、でも三振の中の割合が自分の中では変化球の方が多いかなと思っていた。案外真っすぐの方が三振、空振りが多かったので、自分の中で意外だなというのはありました。盗塁は去年は企画というのを意識して走っていたので、今年はそういうのを少なくして大事な場面で走れるような、100%に近いようなと思って走っていたんで、そういうところなのかなと思っていますね」

 ――来年獲得したいタイトル。
 「3年連続の盗塁王もそうですけど、最多安打を目指してやりたいです」

 ――具体的に数字は。
 「数字ですか?そこまであまり意識はしないですね」

 ――新選手会長になった。
 「来年27の歳にもなるので、自分だけのプレーを考えるだけの歳でもない。そういう所は言葉だったり言動だったり、行動を見られているんだという意識を持ってやっていかないと」

 ――来季の意気込み。
 「今年は2位という結果に終わってしまったんですけど、スローガンにもあります通り、優勝目指してやっていかないと。個人のことより、優勝することを目指して自分が先頭に立って引っ張っていけるように頑張ります」

 ――球場にファンが足を運べなかったファンにどんな姿を見せたいか。
 「来年どうなるかは分からないですけど、野球を生でみる以外にもメディアを通してだったり、自分が少しでも楽しみを届けられるように、元気になってもらえるように、そういうプレーを増やしていきたい」

 ――最多安打、1番打者として。
 「タイトルを聞かれたので、そういう風に答えましたけど、あまりそこのこだわりはないです。去年も言ったんですけど、僕の中では100得点を目標にしてるので、そのためにはより多くヒットも打たないといけないし、塁にも出ないといけないですし、先の塁にも進まないといけない。野球は得点が全てのスポーツだと思う。だから、より多く自分の仕事ができるように、チームが優勝するために得点が全て。どんどん増やしていきたいなと思います」

 ――序盤、状態が上がらない中、最後は(安打数トップの中日・大島まで)7本差まで上げてきた。狙える自信も。
 「難しいですね。3割、3割とよく言われるんですけど、今年も最後3割意識しちゃったんですが、そこよりも1本、2本打つことの積み重ねた結果が最後の成績だと思うので、あまり最多安打とか安打数とかは意識はしなかったですね。来年の目標は100得点」

 ――出塁率は。
 「出塁率も多く出塁したからその得点につながるかどうかは僕の中では分からない。出塁をいっぱいしたから良いわけではなくて、得点を多く取れたらいいと思う。それがチームの勝ちにもつながると思うので、僕はあまり出塁率は気にしていないです。いろいろフォアボール、出塁率と言われますけど、出塁して帰ってくることが仕事。その率というより得点を意識してやっていきたいです」

 ――去年は2年目のジンクスと…今年得た引き出しを来季どう生かす。
 「いつか壁は来るんだなと思っていたんですけど、今だなと思ってやっていた。そういう時に自分の周りに毎日動画や、フォームを見てくれている人がいたので、そういう人と電話しながら、自分のフォームに戻れる場所『こうなってるよ』という風に言っていただいて、少しずつ調子も良くなってきた。これからもどんどん続けていこうかなと思うんで、それを元に来年やっていきたい」

 ――1打席目の打率が.333。切り込み隊長的な意識は。
 「1打席目、特に1番が多かったので、その日の1日の仕事、大げさに言えば(その日の仕事が)1打席目だけと思ってやっている。1打席目の結果って、本当に試合の流れとか結構変わるので、しっかりチームに良い流れに持っていけるように、とはいつも思っています」

 ――1番の理想像は。
 「二塁打打てるのが一番良いのかなと思います。二塁打を打てなくてもシングルで盗塁して、二塁打にできるような選手になりたいなと思います。やっぱりノーアウト一塁、ノーアウト二塁では、得点の確立も変わってくるので、できるだけ先の塁。多く打ちたいなと思います」

 ――新人から盗塁王2年連続は赤星氏以来。赤星氏は5年連続。
 「これからはタイトルというよりは、しっかり個数で大事な場面で走ることだったり、走ってほしい所で走れるようなことを意識してやっていきたいなと思いますね。タイトルと言えば、個数重視になっちゃうんで、タイトルの争いになったら個数を増やすためにやることっていっぱいあると思うんですけど、そうじゃなくてチームが走って欲しい所で走ることをどんどんやっていけたらなと思っています」

 ――100%に近い成功率を目標に。
 「それは僕の中では難しいなと思っている。率ばっかりを意識していると、走れなくなる。100%というのは走るときはそう思いますけど、走る前に意識してしまうと、スタートが遅れてしまう。スタートが切れなくなってしまうので、100%、100%は意識しないです」

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