DeNA・佐野 堂々G倒宣言「優勝するためには負けられない」 7000万円で契約更改

[ 2020年12月16日 05:30 ]

契約更改交渉を終え、来季の目標を記した色紙と新背番号「7」の数字バルーンを手に写真に納まるDeNA・佐野
Photo By 代表撮影

 DeNAの佐野恵太内野手(26)が15日、横浜スタジアムで契約更改交渉に臨み、4600万円増の年俸7000万円でサイン。主将と4番に抜てきされた今季は、首位打者を獲得した。来季は23年ぶりの優勝を目指し、FAで梶谷、井納が移籍した打倒巨人を宣言。主将として、4番として佐野は動きます――。

 充実の一年を終えた佐野が、照れくさそうに切り出した。「来年の新しい背番号(7番)にゼロをつけた感じですね」。年俸2400万円から大幅アップで年俸7000万円に到達した。

 6日のファンフェスティバルで三浦新監督から来季も主将を託され、胸に決めたことがある。「迷ったらまず行動に移す。来シーズンは全て行動に移そうと思います」。この日、球団側にもその思いを伝えた。全力バックアップを約束され「周りの方の力を借りながら、強く前に進んでいきたい」と頼もしく宣言した。

 その思いは巨人戦にまつわる後悔からきている。5・5ゲーム差で迎えた9月1日からの首位・巨人3連戦で3連敗。事実上、優勝の可能性が大きく遠のきその後、順位も落ちた。「僕がキャプテンとしてアクションを起こせなかった」。主将として決戦前にミーティング開催など、アクションを起こせなかったという悔い。さらに、独走で2連覇を許した王者には、今季までともに戦った井納、梶谷がFA加入。「優勝するためには負けられないと強く思っていますし、倒さないといけない」と燃える気持ちを新たにした。

 レイズに移籍した筒香の後釜として、レギュラー1年目ながら出場全106試合で4番出場。首位打者獲得も「常にうまくなりたいという思いを持ってシーズンに臨めた。技術を向上させて来季に臨みたい」と慢心はない。勝利のために来季は「そこは意識しながらやっていきたい」と今季リーグ9位の69打点から、打点王のタイトルも見据えた。

 「僕自身、まず活躍しないといけない。三浦監督の下、結束して来シーズンに臨みたい」。今季届かなかった頂点へ、来季も主将が打線の真ん中に座る。(町田 利衣)

 ▽9月1日からの巨人―DeNA3連戦 DeNAは8月終了時に首位巨人に5・5ゲーム差の2位。9月1日から東京ドームでの直接対決3連戦で追い上げを狙った。ところが、初戦は9回にエスコバーが吉川尚にサヨナラ安打を打たれ2―3で敗戦。2戦目も先発の浜口が2回、丸に先制弾を許すなど1―3で敗れた。3戦目は先発のパットンが1回1/3を9失点の大乱調。2回までに13失点し4―13で大敗した。結局DeNAは詰め寄るどころか8・5ゲーム差の3位に後退し、優勝戦線から脱落。

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2020年12月16日のニュース