元西武の松沼雅之氏も恩師に別れ「弱いチームが勝つ野球をさせてもらった」

[ 2020年12月3日 05:30 ]

元常総学院監督・木内幸男氏通夜

弔問に訪れた松沼雅之氏(撮影・篠原岳夫)
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 取手二時代の教え子で、元西武の松沼雅之氏(64)は恩師との別れを惜しみ、弱小チームだった当時の思い出を語った。甲子園が遠かった時代。兄・博久氏(68)の後を追って取手二に進んだ松沼氏は、軟式野球出身だったため「レベルが違って木内野球を全く理解できなかった。なのに1年春からエース格で使ってくれて4番も打たせてもらった」と振り返った。

 当時は部員17人。夏休み期間の練習は「いっぱいやったら倒れちまうから」と涼しい時間帯での3時間で、練習中に水分を取るように指示された。「(水を飲むなの)あの時代にですから。投げ込みもなかったし、当時は最先端を行っていた」。観察眼が鋭く、時代を先取りした指導。「弱いチームが勝つ野球をさせてもらった」。それは後に兄弟でプロで活躍する礎になった。

 ▼日本ハム・金子誠野手総合コーチ(常総学院94年卒)亡くなる2日前に夢に木内監督が出てきた。(訃報を聞いて)顔を見せに来てくれたのかなと思い、言葉にならなかった。自分の野球観は木内監督の感性による。

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2020年12月3日のニュース