原巨人 屈辱59年ぶり日本シリーズ6連敗 菅野は第5戦先発見据え「最善策」87球降板

[ 2020年11月22日 05:30 ]

SMBC日本シリーズ2020第1戦   巨人1―5ソフトバンク ( 2020年11月21日    京セラD )

<巨・ソ>6回1死一塁、一飛に打ち取られ重い足取りでベンチへ戻る岡本(撮影・木村 揚輔)
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 巨人・原監督が、菅野の投球を評すことはなかった。初戦をエースで負けたことは痛いが、全7戦トータルで戦略を巡らせるがゆえに一喜一憂はない。質問には「どうぞ(評価を)決めてください」と返した。

 6回4失点だが87球と余力を残した状態での交代。「トータルでということを考えて最善策」と説明する。初戦と第6戦の先発が有力視されていた菅野が、中4日で第5戦に回る見込みとなった。

 今季プロ野球史上初の開幕13連勝を達成した絶対的支柱。短期決戦で、存在はより大きくなる。宮本投手チーフコーチは「5、7(戦目)も考えられるでしょう。臨機応変に対応していかないといけない」と戦略を練る。

 エース対決を落とし、チームは59年ぶりとなるシリーズ6連敗。菅野にとっては、腰痛のためCSファイナルSを回避して登板した昨年のシリーズ第4戦に続く敗戦投手となった。今季同じ打者に3打席連続で安打されたのはDeNA・ロペス、阪神・近本に続き、栗原が3人目だった。

 3安打ともボールが先行したカウントから。宮本コーチは「初戦ですから、(菅野)智之でもボールが浮いてしまった」と分析。修正能力にたける右腕は、プロ8年目で自身初となる日本一に向け、再び調整に入る。「次のチャンスがあると思うので、それに向けてしっかり調整します」と切り替えた。

 チームとしても掲げる目標は8年ぶりの日本一だけ。今季は交流戦がなく、ソフトバンクとは初対戦。自軍も含めて昨年とメンバーが違うだけに、原監督が「結果的にこういうスコアで我々は負けた。まだ“大したことないな”とか“強いな”とかそんなこと言えない」と、印象を語ることもなかった。まずは1勝。そして菅野につなぐ。 (神田 佑)

 ≪2度目の6連敗≫巨人は13年楽天第7戦から日本シリーズ6連敗。シリーズで6連敗以上は6度目

 ■9連敗 巨 人58年~61年
 ■7連敗 ロッテ60年~70年
 ■6連敗 広 島75年~79年
 ■6連敗 西 武98年~02年
 ■6連敗 阪 神03年~05年
 ■6連敗 巨 人13年~20年

 巨人は58~61年にシリーズワーストの9連敗を喫して以来59年ぶり2度目になるが、2度も記録したのは巨人が初めてだ。

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