中日ドラ1中西聖輝 プロ初勝利の記念球は「両親に感謝を込めて渡します」 挑戦者マインドで熱投112球

[ 2026年5月5日 05:05 ]

セ・リーグ   中日7―3阪神 ( 2026年5月4日    バンテリンD )

<中・神(7)>プロ初勝利を挙げ、ウイニングボールを手にポーズを決める中西(撮影・椎名 航)
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 中日のドラフト1位・中西は、井上監督から渡された記念球を右のお尻のポケットにぎゅっと、ねじ込んだ。3度目の登板で自己最長7回3安打3失点でプロ初勝利。初めてのヒーローインタビューで喜びを爆発させた。

 「自分が投げている試合の母親の顔を見ると倒れてしまうのでは、というくらい心配そうだったので勝てて良かったです。(記念球は)両親に感謝の気持ちを込めて渡します」

 強打者と対峙(たいじ)してギアを上げた。「怖い中軸ですが、逃げていては勝負にならない」。7回1死で森下をスライダーで空振り三振。続く佐藤輝には自己最多112球目、フォークで空振り三振に斬って吠えた。

 智弁和歌山3年の21年夏の甲子園で優勝。昨秋の明治神宮大会決勝では2安打完封で青学大を連覇に導いた。“勝ちみ”を知る男の根っこには「挑戦者」のマインドがある。

 「僕は挑戦者。横綱相撲みたいな野球はしたことがない。智弁和歌山に入学する前は母校は“横綱”だと思っていましたが、入ってみたら和歌山はどこも強いし簡単ではない。自分はいつでも向かっていく立場なんです」

 初回に3失点するなど自己最多6四死球ながら、尻上がりだった。観戦した両親の前で最速151キロの直球を主体に4回以降は無安打に抑えた。

 球団創設90年を迎えた節目で、開幕からの阪神戦連敗を6で止め、今季初勝利に導いた。「三度目の正直ではないですが、僕自身、後がない状況だった。その中で、自分を出せたのは成長につながるかなと思います」。中西が真剣勝負の舞台に立った。 (湯澤 涼)

 ◇中西 聖輝(なかにし・まさき)2003年(平15)12月18日生まれ、奈良県出身の22歳。智弁和歌山では1年春からベンチ入りし、3年夏の甲子園で優勝。青学大では2年春からリーグ戦で登板し通算17勝3敗。4年時はチームのリーグ6連覇に貢献し、2季連続でリーグ最高殊勲選手。25年ドラフト1位で中日入り。1メートル82、92キロ。右投げ右打ち。

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