昨夏甲子園覇者の履正社 公立の山田に負けた…11年ぶり屈辱でセンバツ出場絶望的

[ 2020年10月5日 05:30 ]

秋季高校野球 大阪大会3位決定戦   履正社1-2山田 ( 2020年10月4日    シティ信金スタ )

山田に破れ肩を落とす履正社ナイン (撮影・亀井 直樹)
Photo By スポニチ

 昨夏の甲子園で初優勝した私立の強豪・履正社が4日、秋季大阪大会の3位決定戦で公立校の山田に1―2で敗れた。来春のセンバツ出場校の重要な選考資料となる近畿大会(17日開幕、京都)の出場権を逃し、センバツ出場が絶望的となった。山田は大阪の公立校では1994年秋の市岡以来26年ぶりの近畿大会出場となる。

 準決勝で宿敵・大阪桐蔭に敗れたが、それだけでは済まなかった。3位決定戦で無名の公立校・山田にまさかの敗退。来春センバツ出場が絶望的となった岡田龍生監督は「打力がなさ過ぎる」とサバサバとした表情で振り返り「どれも課題。打つのも打てていないし守るのも守れていない」と続けた。

 山田の先発・坂田凜太郎(2年)の直球は130キロ程度。しかし、序盤からカーブなどで緩急を生かした投球に翻弄(ほんろう)された。6回に5番・塔下尚利(2年)の左越えソロで先制したものの、追加点が奪えず9回に逆転を許した。

 昨夏の甲子園では主砲の井上(現阪神)が3ランを放つなど星稜の奥川(現ヤクルト)を攻略し、初めて頂点に立った。コロナ禍で代替大会となった今夏も準決勝で大阪桐蔭を破り、強さを見せつけた。しかし、新チームはその大阪桐蔭に雪辱され、山田に大金星まで許した。5年連続の秋季近畿大会出場を逃した岡田監督は「まずは現状を認識してもらわないと。自分らの力のなさが分かっただろうから」と奮起を促した。

 履正社が地方大会で公立校に敗れるのは、2009年春季大阪大会準決勝の桜宮戦以来。11年ぶりの屈辱から立ち直れるか。来夏まで時間はある。

続きを表示

2020年10月5日のニュース