ソフトバンク・近藤健介 7歳上の兄亡くした悲しみ振り払い復帰即マルチ安打 「頑張るしかないので」

[ 2026年5月20日 06:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク1―2オリックス ( 2026年5月19日    京セラD大阪 )

<オ・ソ(6)>初回、安打を放つ近藤(撮影・後藤 正志)
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ソフトバンクの近藤健介外野手(32)が19日のオリックス戦(京セラドーム)に「3番・左翼」で2試合ぶりに出場し、マルチ安打を放った。今月6日に兄・洋介さんが39歳で急逝し、通夜と告別式に参列するために「慶弔休暇特例措置」を利用して17日に出場選手登録を抹消されていた。奮闘むなしく接戦を落とし、チームは借金1で4位へ転落したが、頼れる背番号3の戦列復帰を上昇ムードへとつなげていく。

 実戦に戻った近藤は、最後まで仕事を全うした。気概を示し続けた。1―2の9回、先頭での最終4打席目。オリックス守護神マチャドの前に見逃し、空振りで追い込まれた後、フルカウントまで持ち込み11球粘った。

 「(ボールの)見え方は大丈夫でした。頑張るしかないので」

 6日に7歳年上の兄・洋介さんを39歳で亡くした。16日楽天戦を最後に一時離脱。通夜と告別式、初七日法要のために17日の同カードを今季から導入された「慶弔休暇特例措置」を利用して欠場。2日間の出場選手登録抹消後、この日から1軍に戻ってきていた。

 「3番・左翼」で2試合ぶりにスタメン復帰すると、いきなり快音を響かせる。初回2死、フルカウントから先発・九里の6球目シンカーを捉え中前打。左翼の守備では0―1の2回2死一塁で渡部の正面の打球を体で止めようとして後逸し、痛恨の適時失策となってしまったが、1―2の3回2死一塁での2打席目も並行カウントからチェンジアップを右前へ。13日西武戦以来出場3試合ぶりマルチ安打に小久保監督も「何の問題もないです」とひと安心した。

 「僕が頑張っている姿を見せたい」。7歳上の洋介さんは野球でのライバルだった。負けず嫌いの性格となったのも体の大きな兄に対抗するためだった。市民プールに連れていってもらった際に「楽しくない、帰る」と弟が脱走を試みても兄は笑顔でなだめた。「わがままで超悪ガキだった僕をいつも笑って受け流してくれていた」。告別式では棺に向かって「ありがとう」と何度も声をかけた。

 ただ、近藤が戻ってもチームは乗り切れない。3カード連続で初戦を落とし、再び借金1の4位に転落した。もがく日々が続くが、頭は切り替わっている。20日は王会長の86歳の誕生日。勝利で祝わないわけにはいかない。「勝ちに貢献できる打撃をやっていきたいですね」。停滞するチーム状況を打破するためには、近藤の一打が必要だ。 (井上 満夫)

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