広島・佐々岡監督 当面は「日替わり守護神」 不振のスコットを降格

[ 2020年7月4日 05:30 ]

<広・神(1)雨天中止>登録抹消となったスコット(手前左)とフランスア(右)のキャッチボールをみる佐々岡監督(撮影・坂田 高浩)
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 広島・佐々岡真司監督(52)は阪神との本拠地開幕戦を雨で流した3日、「日替わり守護神」構想を掲げた。開幕から抑えを任せてきたスコットを再調整のため出場選手登録を抹消。勝ちパターンを担ってきた菊池保則投手(30)、ヘロニモ・フランスア投手(26)を新たな候補とし、ブルペン陣の総力を挙げて守護神不在を乗り切る考えを示した。

 その日の最善の一手を選択し続けていくことになる。スコットの2軍降格によって生じた抑え不在。監督就任後初の配置転換を決めた佐々岡監督は「日替わり守護神」で乗り切る算段を示した。

 「その日その日で(抑えは)代わってくるのかな。いまいるメンバーの中でやるしかない。固定はできないと思う」

 日替わりとはいえ、「その2人を中心にやっていくと思う」と明言したように、勝ちパターンを務めてきた菊池保、フランスアが抑えの筆頭候補となる。高卒13年目の菊池保は通算131試合登板でセーブ経験こそないものの、今季も4試合のうち3度の無失点で救援陣随一の安定感を見せている。フランスアには昨季チームトップの12セーブを挙げた実績がある。状態や試合展開を考慮しながら、左右2枚を使い分けていくことになりそうだ。

 チームは開幕から11試合を終えて、いまだセーブの付いた投手がいない。仮に12試合に伸びれば、83年17試合以来の事態だ。当初抑えを任せた新加入のスコットは2日のヤクルト戦で村上にサヨナラ満塁被弾。1死も取れないサヨナラ敗戦が2度を数えるなど5試合で0勝2敗、防御率21・00だった。「いまの状態では精神的にもキツいだろうな…と思う。抑えとして始まったシーズン。しっかりとしたところで投げられるようになって戻ってきてほしい」と再調整の理由を説明し、復調に期待を寄せた。

 勝ちパターンの継投そのものについても実績に縛られない再編を描いた。「7回も調子がいい投手を使っていきたい。当然、結果と内容を見ながらになるけど、塹江も候補にあがってくるだろうし、中崎、今村も入ってきてくれればいい」。3日の阪神戦が降雨中止となり、4日からは今季初の9連戦。さっそく救援陣の底力が試される連戦が始まる。 (河合 洋介)

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