名南工 コールド敗戦も中京大中京相手に悔いなし、現校名で最後の夏 エース武藤に充実感

[ 2020年7月4日 18:37 ]

夏季愛知県高等学校野球大会   名南工0―7中京大中京 ( 2020年7月4日    パロマ瑞穂 )

 昨秋の明治神宮大会王者に真っ向勝負を挑んだ。名南工は最終的にコールドで敗れはしたが、全力で戦った試合に悔いはない。河合秀紀監督(44)は「全国1位の学校。試合ができて幸せです」とチーム全員の思いを代弁した。

 背番号「1」を背負う武藤翔輝投手(3年)は、エースらしく気持ちで一歩も引かなかった。「中京相手には内角を攻めないと。かわすだけではダメ」。初回、2回と1点ずつを失ったが、冷静さは失わない。新型コロナウイルス感染拡大による約3カ月間の休校期間中に61キロだった体重を7キロ増量。威力を増した直球を軸にしながら、スローボールやクイック投法を駆使した。7回2/3、7失点と結果は満足のいくものではなかった。だが力勝負に工夫を凝らしながら、強力打線に堂々と対峙(たいじ)した。

 勝ちたい理由があった。愛知県教育委員会は来年4月より県立工業高校に新たな学科・コースを創設し、校名を改称することを発表している。それを受け、1962年創立の名南工も「名古屋工科高校」へと校名変更される。創立と同時に創部された野球部にとって、現校名で挑む最後の夏。エースも思いを込めて投げた。「名南工というチームがあったということを残せる試合ができて良かった」。目を潤ませながら、充実感を口にした。

 今後の進路は未定ながら、野球は続けるつもりでいる。武藤は名南工出身の誇りを胸に、これからも投げ続ける。

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