片岡篤史氏 ボーア 不格好でも価値あるヒット 次の打席楽しみだ

[ 2020年6月25日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1―6ヤクルト ( 2020年6月24日    神宮 )

<ヤ・神>7回1死、中前打を放つボーア(撮影・村上 大輔)
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 【片岡篤史 視点】敗戦の中にあって、明るい材料はボーアに待望の初ヒットが出たことだ。どうしても本塁打を期待してしまいがちだが、たとえ不格好なヒットでも、結果が出たことに大きな意義がある。

 本人も分かっていると思うが、どんな打者でも結果が出ない時はフォームが崩れる。そういう時にヒットが出るのは、往々にしてセンター方向が多い。今まで引っ張りに行った結果のゴロ凡打が多く、この試合も2打席目までは決して良い内容とは言えなかった。そんな中で一本が出た。次の打席、どんな風になるかが非常に楽しみになった。

 ここまでのボーアがまさにそうなのだが、スランプの打者というのは、真っすぐに刺される傾向が強い。真っすぐに刺される時というのは変化球にも泳ぐので、どっち(への対応)も中途半端になってしまいがちだ。相手バッテリーのボーアへの攻め方を見ると、大体は高めの真っすぐでカウントを稼いだ後、追い込んでからアウトコースもしくは落ちる系の球で打ち取るパターンが続いている。本人も、そのパターンは頭に入っていると思うが、余計にそのボールを打とうと躍起になって上体に力が入り、打ち損じている。

 だから、まずは速い球を捕まえられるタイミングとポイントをつかむことが先決。技術的には、軸足にしっかりと体重を乗せてから打ちに行くことが大事になる。そのためにも始動を早くして、真っすぐに負けないポイントで打ちに行ける形を作ってほしい。

 今はまだ、対戦投手が初顔合わせばかり。チームの負けが込んでくると、どうしても敗因探しになるが、そこで少し冷静さを保って見てあげてほしい。優勝するには彼の打棒が必要で、今はボーア本人も首脳陣も我慢の時と言える。待望の初安打が出たので、次の段階は打点。打点が増えていけば、おのずと本塁打も増えていくと思う。まずは次のボーアの打席が楽しみだ。

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