ダルビッシュ MLB7月開幕案に懸念 「選手たちは闘犬とほぼ同じ」SNS6連続投稿で怒り

[ 2020年5月15日 18:38 ]

カブスのダルビッシュ
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 米大リーグ、カブスのダルビッシュ有投手(33)が15日、新型コロナウイルス感染拡大で遅れている今季開幕について自身のツイッターに6連続で私見を投稿。7月上旬の開幕案が協議されていることに「MLBの選手たちは闘犬とほぼ同じ状況だと思う」と不安を吐露した。

 ダルビッシュは連続投稿1本目で「MLBの開幕が近いという噂があるけれど、噂がどこから出ているかわからんけど『この状況で身を削ってみんなに夢を与える』風に無理に持っていって、選手がプレーしなければいけない状況に持って行こうとしている気がする」と書き出すと、2本目に「現場にいる人以外はリスクはほぼない。『夢や希望』をうたって自分や家族への健康への不安から拒否する人たちが悪人になってしまうような状況は避けてほしい。チームでプレーするということは濃厚接触だらけになる。実際プレーすることに不安を感じている選手は結構多いらしい」と記した。

 3本目には「結局どうしてもプレーして欲しい人たちはリスクが選手に比べて極めて低く、お金は儲けられる人たち。選手やその家族を『美談』をつかって逃げられないように盾にしようとしているようにしか感じられません」、4本目には「『プレーしなければ生活できない選手もいる』とかマイナーリーガーならまだしも最低年俸約6000万のメジャーで何を言ってるの?笑 どんな生活してるん?笑」とつづったダルビッシュ。

 5本目に「MLBの選手たちは闘犬とほぼ同じ状況だと思う。リスクのない、お金を儲けたい人たちが外から騒いでいる。実際に自分や家族を犠牲にして戦うのは選手や現場スタッフ。クラブハウスとか飛行機とか密どころじゃないからな」とメジャーリーグを支える選手やスタッフの負担を「闘犬」にたとえると、6本目では「独身、または結婚していても子供がいない人はプレーしたい人多いと思う。ただそういう人たちを英雄的な感じに仕立て上げられると思うし、それにより参加しなかった選手は叩かれる。それにより理由が『家族の健康への不安』と正当な理由なのにも関わらず後ろ指を差すことが正当化されてしまう」と断じた。

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2020年5月15日のニュース