夏の甲子園、中止へ コロナ感染拡大、戦後初 20日にも発表 関係者「ハードル高い」

[ 2020年5月15日 12:04 ]

甲子園球場
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 8月10日に開幕する予定だった第102回全国高校野球選手権大会(甲子園球場)が中止の方向で検討されていることが15日、関係者への取材で分かった。中止になれば戦後初めて。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、史上初めて中止となった3月の第92回選抜大会に続き、開催困難との見方が広がっていた。日本高野連は20日に運営委員会を開き、中止を発表するとみられる。

 全国を対象とした緊急事態宣言が14日に39県で解除されたものの、多くの学校が休校やオンラインによる遠隔授業となっており、部活動再開のめどが立っていない地域もある。日本高野連は感染予防策などを検討しているが、関係者は感染のリスクを危ぶみ「(開催への)ハードルは高い。選抜大会の時よりも練習が積めていない状況。授業の問題や熱中症のこともある」と指摘。7月中旬には全ての地方大会が開幕していないと、8月上旬までに代表校がそろうのは困難とみられる。

 先月には全国高等学校体育連盟(全国高体連)が、今夏に開催予定だった全国高校総合体育大会(インターハイ)の史上初の中止を決めていた。

 全国中等学校優勝野球大会として1915年にスタートした全国高校野球選手権大会で、中止は米騒動が起きた18年の第4回、戦局悪化の影響による41年の第27回大会と過去2回あり、今回中止となれば3回目。42~45年は戦争で中断した。(共同)

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2020年5月15日のニュース