阪神チアダンスチーム「TigersGirls」2カ月ぶり“聖地”帰還 新ユニホームも初披露

[ 2020年5月15日 05:31 ]

新衣装でポーズを決めるタイガースガールズのMai(阪神タイガース提供)
Photo By 提供写真

 3月末から現在まで活動休止状態が続いている阪神のチアダンスチーム「TigersGirls」が14日、球団公式YouTube配信用の動画撮影で3月6日の日本ハム戦以来約2カ月ぶりに甲子園の芝生を踏んだ。キャプテンのMaiがオンライン取材に応じ、無観客での開催でも、チーム一丸で画面越しにファンを喜ばせる決意を示した。

 「無観客でも、もしパフォーマンスするということになれば全力で、見てくださるお客さんやその場にいる選手、スタッフさんに届くようなパフォーマンスを責任を持ってやっていきたいなと思います」

 最短「6・19」での開幕を目指しているプロ野球は、開幕しても当面は無観客で行われる可能性が高い。現状無観客で「TigersGirls」がパフォーマンスするかは決まっていないが、メンバー18人は来たるべき時に備えている。無観客でのパフォーマンスは3月6日の日本ハム戦(甲子園)と13日のオリックス戦(京セラ)のオープン戦2試合でシーズンのリハーサルとして既に経験。「スイッチが入ってしまったらお客さんがいるものだと思って踊ってしまう部分がある。実際は(観客が)いない中でもいるという想像力だったり、今まで経験してきているメンバーはその情景を思い浮かべながら“早くお客さんが入ってほしいな”という気持ちを込めて踊ることができたと思います」と憂いは全くない。

 活動休止中の現在は各自が自宅でのトレーニングやオンライン通話を活用して練習を積む日々だ。「メンバーで週ごとに課題や目標を決めてそれをこなしていく日々を過ごしています。それを達成するために毎日顔を合わせてビデオ通話でしっかり確認しながら、モチベーションを保ちながら筋トレだったり、柔軟だったりパフォーマンスの磨きを行っています」。互いの距離は離れていても、チーム一丸となってスキル向上に努めている。

 この日は白を基調とした新ユニホームが初めて披露された。NFLを始め、NBAやMLB、NHLなどの800チームを超えるチアリーダーのユニホームを手がけてきたアンジェラ・キング・トゥイテロさんがデザインしたもの。着用するのは日本のプロスポーツでは「TigersGirls」が初めてとなる。「そんな光栄なことがあるんだなって率直にすごくうれしく感じました。なのでその責任感と喜びをしっかりと無駄にしないように、このユニホームを着こなせるようになれるように頑張っています」と新たなモチベーションにもなっているようだ。

 「シーズンが開幕したらまず、選手の全力プレーでたくさん勝利してもらって、勝利でたくさん笑顔を届けてもらいたいです。そして、日本中をぱっと明るくするようなプレーをたくさん見せていただいたらうれしいなと思います。私たちも阪神タイガースの一員として、少しでも世の中が明るくなるようなパフォーマンスができるように頑張って行きたいと思います」

 無観客でも、私たちがヤル! 見ている人たちに元気と勇気を届けるべく、活動再開後の躍動を誓った。(阪井 日向)

続きを表示

この記事のフォト

2020年5月15日のニュース