DeNA今永 6月下旬開幕“想定”「あと2、3週間したら急ピッチに」

[ 2020年5月8日 05:30 ]

ブルペンで投球練習を行う今永(球団提供)
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 DeNAの今永昇太投手が7日、テレビ会議アプリ「Zoom」を利用した取材に応じた。6日で終了するはずだった政府による緊急事態宣言は延長され、開幕日はいまだ見えない状況の中、6月下旬に開幕を想定。今月5日にブルペンでの投球練習を再開した左腕は開幕までの道筋などの考えを明かした。

 横浜スタジアムのブルペンで全球種を交えて45球を投げ込んだ今永が、冷静に自己分析した。「体の切れはいまひとつかな。これからはもっと細かい動きを意識し直してやっていこうと思います」

 3月末に自主練習期間となってからブルペン入りせず調整していたが、今月5日に再開。今後は2日に1度のペースで投球練習を続け、状態を上げる。12球団は現状で最短6月19日の開幕を目指しているとみられる。その中で開幕を6月下旬と想定し「まだ1カ月半くらい前。状態的には(2月の)キャンプに入る前くらいの体」との現状を踏まえ「あと2、3週間したら急ピッチにしないと」と話した。さらに開幕までの実戦登板については「段階を踏んでいくことを考えたら最低でも3試合くらい投げたい」と青写真を描いた。

 懸念しているのが故障だ。気温が上がってからの開幕となることで「自分が思っている以上の出力になって、野手なら肉離れ、投手なら肩肘のケガが増えるかもしれない」と話す。リスク回避へ「それに耐えうる筋肉、体の使い方を加味しなければ。そこのケアは今のうちからやっています」とトレーニングではインナーマッスルを意識。自宅でも電気治療などケアを行う。

 緊急事態宣言の延長に伴い、チームの自主練習期間が延びたことには「早く開幕してファンの方にプレーを見せたいというのは全プロ野球選手が思っていること。率直に残念な気持ちはありました」と本音が漏れた。それでも「意識高い系左腕」らしく、自分の進む道を思い描いている。 (町田 利衣)

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2020年5月8日のニュース