ソフトバンク・森 過酷自主トレで「もっともっと体を追い込まないと」

[ 2020年4月12日 05:30 ]

オンライン取材を受ける森(球団提供)
Photo By 提供写真

 ソフトバンクは、自主練習として活動を再開して3日目となった11日、森唯斗投手(28)がオンラインで報道陣に対応。ペイペイドームで3日連続で体を動かし、これから今オフのグアム自主トレ並みに強度を上げていくことを明かした。14年から6年連続で50試合以上に登板。2年連続で30セーブを挙げている守護神は、見えない開幕日まで可能な限り追い込む。

 あの素晴らしい追い込みを、もう一度――。森はランメニューにキャッチボール、ウエートと約2時間、3日連続の調整を終えると画面越しに自主トレ“おかわり”プランを明かした。

 「3日やって案外、投げられるな、と思っていました。僕らは投げるのが仕事。やることをやらないといけないなと。もう一度、強度を上げないと。ランメニュー、トレーニング系をもう1回、自主トレのようにもっともっと体を追い込んで、上げていかないといけないと思っています」

 オフに行う森のグアム自主トレは、ハードで有名だ。今年も過酷だった。例えば、午前8時30分すぎに始動しての1日2部練習。午前中のランメニュ―に始まって、メディシンボールなどを使った体幹トレに遠投からのブルペン入り。午後にはウエート、プールトレも重ねた。初めて同行した甲斐野が「走るのも多いし体幹もきつい」と悲鳴を上げるほどだった。それでも森は「グアムは暖かいし体も動く」と緩めなかった。

 今季オープン戦では5試合に登板し、計5回を投げて8安打8三振、2失点。「もっと体の切れを上げないと」と思っていた時に、開幕延期となった。

 3月31日から9日間の活動休止中は、強気に打者を料理する鉄腕が、料理の鉄人!?に早変わり。子供と台所に立ちホットケーキを作った。「(粉を)混ぜて焼くだけですが、こういう時しかできないし、子供とおいしく食べました」。子供がおかわりしたかは定かではないが、森はペイペイドームで苛酷なおかわりメニューを追加する決意だ。

 「いつ(シーズンが)始まるか分からない、待ち遠しい気持ちもある。コロナに勝って、いい開幕を迎えられるようにみんなで頑張りましょう」。森らしく、とことん追い込む。(井上 満夫)

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2020年4月12日のニュース