元セ・リーグ事務局長 渋沢良一氏死去、88歳「危険球退場」アグリーメント化に尽力

[ 2020年4月12日 18:24 ]

死去した渋沢良一氏
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 プロ野球セ・リーグで事務局長を務めていた渋沢良一(しぶさわ・りょういち)氏が3月16日に亡くなったことが分かった。同日午前5時20分、老衰のため横浜市内の病院で死去した。88歳。葬儀は新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、同18日に家族葬で行った。今月26日に納骨を予定している。

 読売新聞運動部を経て83年、セ・リーグ事務局長に就任。00年まで務めた。94年年5月11日のヤクルト―巨人戦で起きた報復死球から乱闘に発展した事実を受けセ・リーグは緊急理事会を招集。「故意・過失を問わず頭部に死球を与えた投手は退場」とのアグリーメントを設けた。

 91年12月に表面化した横浜・中山裕章元投手の連続強制わいせつ事件や98年7月の阪神戦で判定に不満を募らせ審判団にボールを投げつけた巨人・ガルベス投手の制裁処分などにも関わった。退任後の08年2月には、セ・パ両リーグで首位打者に輝いた故江藤慎一氏の葬儀委員長も務めた。

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2020年4月12日のニュース