広島・大瀬良 開幕予行演習146球完投!中日想定し「1回15球を9セット」投げ込み

[ 2020年4月12日 05:30 ]

広島の大瀬良
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 広島の大瀬良大地投手(28)が11日、マツダスタジアムでブルペン入りし、開幕の予行演習を行った。インターバルを挟みながら、1回15球を目安に9セット、計146球を投じて「完投」した。開幕投手として迎える予定だった3月20日の相手、中日を想定しての投球。新型コロナウイルスの感染拡大で開幕の先行きが見えない中、自らの調整を貫いた。

 大瀬良が146球を投じて今季初完投…といっても、マツダスタジアムのブルペンでの話。佐々岡監督の見守る中で、マンネリになりがちな投球練習に工夫を凝らした。

 「試合のような感覚で投げた。どのチームでもよかったけど、中日が開幕の相手だったので、その流れで」

 3月20日に開幕投手として対戦するはずだった中日打線を想定し、インターバルを挟みながら1回15球を目安に9セット。自ら配球を考えながらボールやアウトカウントを数え、甘く入った場合は「やられているという想定で」走者を置く状況を細かく設定した。

 「(自分の感覚では)1、2失点ぐらいかな。9回に余計な四球があった。(佐々岡)監督には“あれならクローザーに電話をかけるぞ”と言われた」

 朝食からアップまで登板当日さながらのルーティンを再現する凝りよう。ただ、3日前の8日にブルペンで40球を投げたとはいえ、100球超となると、3月20日に練習試合で行われた中日戦で101球を投げて以来。開幕は6月以降と先行きが見通せない中、意識を高く取り組んだ。

 「(調整の)正解が分からないので、コーチやトレーナーさんと相談しながら“これがいいんじゃないか”というものをやりたい。キャンプからやってきたことを落とさないように」

 今後もシーズン中の登板間隔さながらに、1週間に1度のペースで実戦想定の投球練習に励む予定。練習試合すら組むことができない状況にも、大瀬良流で対応していく。(江尾 卓也)

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2020年4月12日のニュース