工夫を凝らした日本ハム・矢野コーチのオンライン講座

[ 2020年4月3日 08:00 ]

自宅のリビングで選手にオンラインで打撃指導する日本ハム・矢野外野守備コーチ兼打撃コーチ補佐
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 新型コロナウイルスの感染拡大により、スポーツ界にも多くの影響が出ている。当然ながら、プロ野球の開幕時期にもまったくメドが立っていない。この間、各球団は「自主練習」と位置づけ、各々が調整を続けている。

 「開幕が延期するのは仕方ないこと。でも、いつ開幕するか分からないから、モチベーションの維持は難しいですね」と口にする選手が多い。外出の自粛要請もあり、自宅と練習場の往復。頭で理解はしていても、心のコントロールは難しい。練習以外の時間を使い、それぞれがリフレッシュにも努めている。

 つい先日には、ソフトバンクの和田毅投手(39)がカレー作りに挑戦。スパイスから本格的なカレーを作り、その様子をインスタグラムにあげた。他にも読書や映画鑑賞など時間の使い方は様々だ。はっきりとした目標がなくストレスが溜まりがちな日々に工夫を凝らし、過ごしている。

 そんな中、和田投手の同級生でもある日本ハムの矢野謙次外野守備コーチ兼打撃コーチ補佐(39)が、非常に面白い試みを始めた。選手たちがLINE(ライン)で矢野コーチに打撃動画を送り、それをチェックし、自宅のリビングでバットを手に指導を行った。

 「選手が練習しているにもかかわらず、我々コーチがそれを見てあげられないのは非常に心苦しく思っていた。そんな状況でも何とか選手の力になりたいと思い、動画で選手とコミュニケーションを取れるようにしました」と矢野コーチ。首脳陣不在で練習に励む選手たちのサポートとして「オンライン講座」を導入した。限られた環境下で何ができるのかを実践した形だ。

 他球団の関係者に見られると手の内を明かすことにはなってしまうかもしれないが、例えば子どもたちにも公開できれば自宅で体力を持て余している野球少年たちにも貴重な「授業」になるのではないだろうか。矢野コーチの趣向を凝らせた指導法には驚かされた。(記者コラム・川手 達矢)

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