選抜高校野球中止・高野連会見(2)高野連・八田会長「苦渋の決断、選手の安全が第一」

[ 2020年3月11日 18:35 ]

選抜高校野球の中止を発表する(右から)日本高野連・八田英二会長、丸山昌宏大会会長、斉藤善也・大会副会長(撮影・後藤 正志)
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 日本高野連は11日、19日から甲子園で予定されていた第92回選抜高校野球大会について大阪市内で臨時運営委員会を開き、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止にすることを決定した。

 この日午後6時から会見が行われ、日本高野連・八田英二会長、毎日新聞社代表取締役社長・丸山昌宏大会会長、毎日新聞社常務取締役大阪本社代表・斉藤善也大会副会長が出席した。

 高野連・八田会長は「開催中止という苦渋の決断をさせていただいた。4日で、夢の実現のため最後の最後まで努力すると約束しました。感染防止対策に万全を期し、専門家や医療関係の方々から助言いただき、細心の注意を払って情報を集めてきた。しかし、選手の安全が第一であると。これを最大に重視して中止の判断に至りました。悔しい、残念な思いをしておられると思います」と説明した。

 続けて「日本高野連の基本的な立場は、学校教育の一環であるということです。選手の健全な心身の発達に寄与すること。心身に重大な不安が生じている。教育組織として、教育機関でもある。教育関係者として健康第一に考え、なんらかの決断の原点と考える。原点に合わせ、選手の甲子園出場の希望、夢は重々理解しているが、原点にかえって苦渋の決断をすることになりました。選手には、苦渋の決断をしたということをご理解いただきたい。厳しい決断があるということをわかっていただくことも、人格形成の一環と思います。いろんな思いがあったと思います。教育の一環を高く掲げている。球児の心身の健全な育成に寄与していくことに変わりはない」と理解を求めた。

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2020年3月11日のニュース