【20年版球界新士録(6)】ロッテ3位・高部 恩師、亡き弟、朗希に「感謝」新人王へひた走る

[ 2020年1月20日 08:00 ]

快足を武器に外野争いに加わる高部(撮影・長久保 豊)
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 これも縁、そして運命なのか。プロでも、恩師がプレーをしたユニホームに袖を通すことになった。東都大学リーグ2部で歴代最多の129安打をマークした高部は「監督さんにずっと教えてもらって、使ってもらった」と感謝する。

 国士舘大・辻俊哉監督はプロ初本塁打を満塁弾で飾った元ロッテ捕手。05年に日本一も経験している。教え子は恩師の現役時代を知らない。YouTubeを見て「プロ野球選手だったんだな」と感じたぐらい。「ファンが温かくてやりがいのある球団。素晴らしい環境があるよ」。そんなエールをもらった。

 昨秋のドラフト会議でロッテから3位指名を受けた瞬間は「うれしいよりもホッとした」と振り返る。「自分の中では、プロ一本に絞って活躍すると決めていた。そのスタートラインに立てた」。16年に弟・晴斗さんが白血病で死去。まだ16歳だった。弟が闘病生活の中で力強く生きる姿に勇気をもらい、プロ野球選手になることを誓った。

 新人合同自主トレでは、ドラフト1位・佐々木朗(大船渡)に注目が集まる。「あいつは、そんな環境にも対応できて尊敬に値する。自分は無名の選手なので、逆に野球に集中できる」と同期入団の後輩にも感謝した。

 目標は新人王。将来的には首位打者、盗塁王も狙っていく。「自分の魅力は足だったり、ヒットを打つことだと思う。一人でも多くの人にプレーする姿を見てもらいたい」。50メートル5秒8の快足を誇る。荻野、福田秀、マーティン、角中らとの勝負。「感謝」を胸に、1年目から外野争いに加わっていく。(横市 勇)

 ◇高部 瑛斗(たかべ・あきと)1997年(平9)12月11日生まれ、神奈川県出身の22歳。小3で野球を始める。東海大甲府では3年夏に甲子園出場し、3回戦進出。国士舘大では1年春からリーグ戦出場を続け、2部リーグで通算129安打の最多記録をマークした。リーグ戦通算8本塁打。1メートル78、72キロ。右投げ左打ち。

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