巨人、フィリピンで初の野球教室 基本動作指導に笑顔の球児たち

[ 2020年1月12日 09:10 ]

巨人が主体となってフィリピンで行った野球教室では、練習で使った硬式球480球を贈呈
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 巨人が主体となってフィリピンで初めて行う野球教室「ミンダナオ・ユース・ベースボールキャンプ2020」が11日、同国ダバオ市ナショナルハイスクールで開催された。球団OBの矢貫俊之氏(現広報部)、北篤氏(現ファン事業部)、木村正太氏(現スコアラー室)、柴田章吾氏(マニラ在住)が講師を務めた。

 会場の南国ダバオ市は日中の最高気温が35度。練習は午前中に8~13歳の小学生を対象に、午後は14~18歳の中高生を対象とし、「投げる、捕る、打つ」の基本動作を指導した。木村氏から投球動作の指導を受けたJohn Reve君(12歳)は「ジャイアンツの選手になりたいという夢ができました。軸足でしっかり立ちバランスを保って投げることが大事だと教わった」と笑顔で話した。

 野球用具が不足している現地の環境に対応するため、ミンダナオ国際大学など現地の関係者と協力し、新聞紙ボール約200個を作成。打撃練習ではフルスイングしても芯に当たらなければ飛ばない新聞紙ボールは、技術向上につながる。グラウンドには雑草が茂り大小の石が散乱している状況だったが、半面のみ芝刈りを行って対応。野球教室の冒頭では、石やゴミ1人20個集めるウォーミングアップを実施した。

 また、巨人の選手が練習で使った硬式球480球(40ダース)を参加した各チームに贈呈。用具が不足する現地の子どもたちにとっては「使用済のボールでも僕らにとっては新球と同じくらい綺麗。大事に使いたい」と喜びの声が聞こえた。

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