ロッテのドラ1・佐々木朗 長~いプロ野球人生初日 座学&握手競争&練習&即席サイン会

[ 2020年1月12日 05:30 ]

<ロッテ新人合同自主トレ>ノックを受ける佐々木朗(撮影・長久保 豊)
Photo By スポニチ

 朗希フィーバーが始まった!ロッテの新人合同自主トレ初日は11日、ZOZOマリンで行われ、最速163キロを誇るドラフト1位・佐々木朗希投手(18=大船渡)のプロ第一歩は、異例の「握手競争」からスタート。グラウン ドではキャッチボール、12分間走などで汗を流し、最後は即席サイン会も実施した。約1200人のファンに見守られながら、10時間以上の長い一日を過ごした。

 時計の針は午後4時を回っていた。テレビカメラ7台、約70人の報道陣に囲まれた佐々木朗は「今日はたくさんのことがあったので疲れました」と少しだけ疲労感をにじませた。それでも記念すべきプロ野球人生の初日。全てが有意義だった。

 練習の舞台はZOZOマリン。昨年はロッテ浦和球場だったが、今年は「朗希フィーバー」による混乱を避けるために変更された。さいたま市内の寮をバスで出発したのは早朝6時55分。胸を弾ませ本拠に到着した。

 まず午前9時から球場内で「プロフェッショナルとは」をテーマに座学の研修を受けた。講師のLOCON代表取締役・石井大貴氏から「空気づくりの名人になろう」と伝えられ、異例の「握手競争」が行われた。2分間で何人と自己紹介して握手できるかを新人7人で競争。球団スタッフ、報道陣にも歩み寄り「いる人からどんどんやっていこう」と約20人と握手を交わした。ドラフト2位・佐藤(東洋大)の24人には負けたが「握手した後と相手との距離感が少し違った」と語った。

 この日は左翼席が開放され球団史上最多の約1200人が訪れた。「いつもと違う緊張感があった」と言うが、午前10時からの練習では「朗希流」を貫いた。キャッチボールは距離30メートルで50球。12分間の持久走は「最初は速いペースに驚いたけど自分のペースで走ろうと思った」と最後尾から順位を上げ3位の2925メートルを走った。

 春季キャンプの1軍スタートを想定する井口監督は視察を終えて「焦らすつもりはない」と言った。最速163キロを誇る怪物も「与えられたメニューをこなして、その中で無理をしすぎないように自分の中で管理している」と頼もしかった。

 練習後の即席サイン会には約1000人が列をつくった。必死にペンを走らせていたがバスの出発時間が迫り、201人で終了。午後4時25分に球場を出発し、帰寮は午後6時だった。10時間を超える長い一日となったが「自分がもっと上手にサインできれば、もっと多くの人にサインができた」。そんな言葉に人柄が表れていた。(横市 勇)

続きを表示

2020年1月12日のニュース