ソフトBのドラ2・海野 背番号譲り受けた甲斐超えへ“海キャノン”発動

[ 2020年1月12日 05:30 ]

<ソフトバンク新人合同自主トレ>キャッチボールする海野(撮影・岡田 丈靖)
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 エースの女房役へ、高らかに名乗りを上げた。ソフトバンクの新人合同自主トレが11日、福岡県筑後市の2軍施設で始まり、ドラフト2位・海野隆司捕手(22=東海大)は早速、千賀滉大投手(26)との1軍バッテリーを熱望した。チームの“正妻”、甲斐拓也捕手(27)が昨季まで背負った「62」を引き継いだルーキーの挑戦が始まる。

 疲れなど一切見せず、海野はひょうひょうと約2時間の新人合同自主トレの初日を終えた。

 「経験したことのない感動の施設内で緊張することなく、自分らしくできたと思います。守りがアピールポイントなので1年目からバリバリは簡単ではないが、多く1軍でやりたい。キャンプもA組でやってみたいです」

 大学No・1捕手の肩書を引っ提げて入団した。海野を含め同期は計12人。1軍入りを目指すライバルと一緒に始動しても闘志は内に秘め、淡々とした面持ちだった。しかし、ポーカーフェースが崩れた瞬間があった。

 屋内練習場からポール間ダッシュを行うため、サブグラウンドへ移動中に自主トレ中のエース千賀滉大に遭遇した。すかさず「お願いします!」とあいさつすると興奮し、気持ちは一気に高揚。「日本を代表する投手、千賀さんの球を一回でも一日でも多く受けたいと思いました」と満面の笑み。球界屈指の投手の女房役に名乗りを上げた。

 “海キャノン”は強肩の片りんも披露した。キャッチボールしたドラフト1位・佐藤が驚きの声を上げた。「見たことない球。衰えず、落ちないスピンの利いた球でした」。同3位のサイド右腕・津森も「海野の肩、投げる球が凄かった」。本人は、大学時代から愛用してきた広島・会沢モデルのミットをつけて、いつも通り腕を振り続けただけだった。

 背番号と同じ「62」と書かれたビブスを着て軽快に動いた。昨年まで正捕手・甲斐の番号。球団の期待の表れでもあるが、「入団したからには競争は激しくなる。先輩の背中を追って、球団を代表するキャッチャーになりたい」と“甲斐キャノン超え”も見据える。魚よりも焼き肉好きな男の“海物語”が本格化する。

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2020年1月12日のニュース