BFJ指導者講習会 球数制限と障害予防テーマの講演に横浜・渡辺前監督ら登壇

[ 2020年1月12日 19:39 ]

指導者講習会で講演する横浜の渡辺前監督
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 日本野球機構(NPB)と全日本野球協会(BFJ)主催の指導者講習会の2日目が12日、都内で行われた。

 95年から行われている硬式・軟式のアマ指導者を対象にした講習。

 「投球数制限と障害予防」をテーマにしたカリキュラムには横浜高・渡辺元智前監督、新潟県高野連・富樫信浩会長を始め学童、中体連関係者、医師らがパネリストとして出席した。高校野球の球数制限導入の発端となった新潟県高野連の富樫会長は、新潟の野球振興と故障予防に関する取り組みを説明。球数制限がクローズアップされているが、野球手帳の導入や「新潟メソッド」の確立など安心して野球ができる環境作りに取り組んでいることを紹介した。

 6時間に及ぶ講演では質疑応答も活発。「そもそも正しいフォームとは何か」、「学童では朝8時30分集合でいきなり9時試合開始というケースや3日間で7試合をこなすこともある。どうやって子どもの体を守ったらよいか」などの質問があった。また学童野球を指導する立場の参加者からは「勝利至上主義の指導者自身がそれを自覚していないのが問題」と、現状を憂う声も挙がった。

 ファシリテーターを務めたBFJの普及振興委員会副委員長・平野裕一理事は「医療と現場のさらなる連携が重要になってくる」と締めくくった。

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2020年1月12日のニュース